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高山なおみさんとポテトサラダ

5年ほど前、高山なおみさんのトークイベントに行った。著書「日々ごはん」を読み、いつかお会いしたいと思っていた高山さんのお話を初めて聞くことができた。

イベントの最後に質問コーナーがあり、どうしても聞きたいことがあり、質問してみた。私が大勢の前で質問することはめずらしいのだが。

「料理家でポテトサラダのレシピも出されているのに、日々ごはんにある今日の晩ごはんにポテトサラダ(スーパーで買ったの)とあることが印象に残ってます。ポテトサラダを買おうと思うのはどういうときなのですか?」
こんなような内容の質問をした。

何となく予想していた答えは、自分では作れない特別なポテトサラダを売っているお店があるからというもの。

しかし、高山さんの答えは違った。
「おいしいからかなぁ。」
幼い頃に食べたスーパーで買ったポテトサラダがおいしかったという思い出も含めてとのことだった。

この答えは衝撃だった。
そして、世間体を気にしている自分に気づいた。

料理家だから、こうあるべき。
そんなことを気にしていない高山さんがかっこいいと思った。

◯◯だから、こうあるべき。
知らないうちに、そんなことに縛られている。
それを手放したいと思った。

あれから5年。
私も少しずつ手放せていると思うが、まだまだ余計なことを気にしているなぁ。

好きなものは好き。
何の遠慮もなく、そう思えるようになったら、もっとふんわりと軽い気持ちで生きられる気がする。

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