【観た/2022年57本目】映画「ヘルドッグス」観ました。
【観た/2022年57本目】映画「ヘルドッグス」観ました。
【感想】
これでもか!まさに豪華キャスト!!。
ヤクザ映画、その定型文の大外をあえてゆく、チャレンジングな作品!
まず脚本だったりストーリーだったり。
実在した事件をモチーフに、全体のトーンというか色彩というのか、
ベタベタと塗り重ねていく作風は原田監督のいつも通り。
セリフ量の多さなども過去作に比べても通常運転感はあります。
次に演出、演技なんですが。
まず驚いたのがキャスティングの振り幅。
本職の演技派俳優を要所に配置し、重要な役をあえてミュージシャンやコメディアン、若手の気鋭に振っていく、それでいて誰も「浮かない」。
そのあたりのベンチマークの取り方はさすがベテラン監督です。
格闘シーンもバリエが豊富で一つ一つのスペックが高い。
見応え十二分でした。
ただやはり。
特有の台詞回しは表裏一体。シンプルに聴き取れない箇所が多発。
ストーリーも途中から合理性がぶっ飛び、話の最終地点がモヤっとする。
潜入捜査の動機づけもありきたり。
ラストシーンも軽薄に感じる。
等々、到底看過できない部分も散見。
アクション映画としては上々だが、骨太ではない。
俳優陣は凄まじいが、演出的には不満。
矛盾と言うか二律背反的な要素がふんだんに含まれる本作。
もしかすると「現実社会もそういったものだよね」というメタ構造になっているとしたら、、、。
いやいや、それは考え過ぎな感じがする。。。
ので
岡田くんのキレキレのアクション。
坂口くんのキレキレの狂気。
松岡さんのキレキレの綺麗さ。
などをご堪能したい方に、
ぜひおすすめです!
【価点・つけるとしたら】
☆3.8です。
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