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【観た/2022年43本目】映画「恋は光」観ました。

【感想】
恋の定義、その謎に挑む男女4人の物語!

まずストーリー。
大学の文学部、しかも日本文学というレアレアなシチュエーションを舞台に、しっかりきっちり恋の深淵に迫っていく、
まるで小説を読んでいるときのような独特のリズム感が秀逸。
文学的に寄せきったセリフの数々も振り切っているので不自然には感じません。

そして、演出や演技。
秀逸です!
4人の男女か奏でる恋の音のようなものも感じることができて、
それぞれ粒立っているのに、きっちりとしたハーモニー。
シーンごとの繋がりもよく計算されていて、ラストに至るもどかしい、息の詰まるような展開も本当に愛おしい。
特に西野七瀬さんの視線を泳がす演技、平祐奈さんの噛みしめるような台詞回し。
こんなことができるのだと、二人の演じることへの執念、凄まじさを感じました。
もう一人、お話を急激に推進する役として出ている伊藤蒼さん。これもまた恐ろしい演技力。
キャストの力を信じて使い切る監督の手腕。
もう一回言います、秀逸です!

ちょっとだけマイナスなのは
・時系列が変?
・文学部男子、モテすぎで羨ましい!!
ぐらいでしょうか?

恋に答えはほしい、でもきっと正解なんて誰にもわからない。
「恋とは、誰しもが語れるが、誰しもが正しく語れないものである」
シーロウ・キーターの言葉がまっすぐに心に刺さる、正真正銘の大傑作。

この映画、この存在こそがまさに光。

ぜひご覧いただきたいです。

【価点・つけるとしたら】
☆4.6です。

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