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はじめての沖縄~辺野古①

辺野古です。 あの辺野古。珍しい地名だとおもいますけどほとんどの人が間違わず読めるくらいに有名ですね。
辺野古のことを書く前に、映画を1本紹介させてください。

『友よ、静かに眠れ』85年 監督:崔洋一 原作:北方謙三
キャスト:藤竜也、倍賞美津子、原田芳雄、室田日出男…
もう匂い立つタバコの煙、流れるブルース。これはもう筋金入りのザ・ハードボイルドな作品であるわけです。そしてこの映画、なんと“オール辺野古ロケ”で撮られているんです。

ストーリーを簡単に言っちゃいますと。舞台となる沖縄北部のとある海沿いの街(映画では多満里地区という架空の街)に旧友を訪ねて男がやって来ます。この地区はリゾート開発が持ち上がって以来、それを受け入れるか拒否するかで地区を賛否二分する状態だった。しかし、開発会社の金と脅しによって反対派はついに旧友一人に。その旧友も無実の!?傷害の罪で検挙され留置されており、男は彼とその一人息子と会うためにやって来ました。旧友は1件のホテルを経営していてそこの従業員たちと息子だけが反対派として孤立していた。そして男は開発会社の筋の連中、会社とグルの刑事などと戦いながら息子少年とホテルの女たちを守り、そして…!

ま、そんな感じです。
なんか、今のなんとか移設とだぶりますね。

いやもう、冒頭からラストまで渋い!の一言。藤竜也vs原田芳雄なんて個人的に痺れっぱなし、美津子姐さんはこれはもう絶品としかいえません。そして個人的にびっくりしたのはロックバンドPERSONZのジルも出てたことですね!


アメリカ海兵隊キャンプ・シュワブと塀1枚で区切られたこのエリアは、かって辺野古社交街として米兵相手の店が並んでいた。この映画の予告編だけでも80年代の辺野古の様子が伝わってくるので、ぜひ観てから私の駄文にお付き合いいただければと思うのです。

と、いうことでやって来ました辺野古です。

辺野古入口 茂みの向こうがキャンプ・シュワブです

辺野古を訪れるのは、最初はちょっと…まだいいかな、と及び腰だったんですけど。旅の下調べ中にどうしても行きたいってなった理由があったんですよね。そう、旅は下調べがひたすら楽しい!だからバスが着いてそこに最初に行きました。

じゃーん!! 「ちゅらそば」さんです

東京・ベルリンでシェフの経験のある女性店主が1人で切り盛り
沖縄と健康にとことんこだわり抜いた1杯が食せるのです。
まさしく“ちゅらそば” 麺はよもぎ麺です。
やさしく、のびやかな もう絶品としか言いようのない1杯でした。
店主のリリーさんは辺野古基地建設反対運動へも積極的に参加されてます。もちろんそのために辺野古にお店を構えているわけです。 
映画「沖縄凶想曲」より

ちゅらそばを食べてると、ゲート前やゴムボートで反対行動に参加されている人たちが、お昼ごはんに入って来られました。ま。みなさん穏やかな方ばかりでした。そんなオジサマたちとリリーさんとの会話を聴きながら、僕はちゅらそばを楽しんで食しておりました。いや、まじ美味しい!

リリーさんは純粋に「こんな豊かで美しい自然を戦争のための基地するなんてとんでもない」という考えで行動されているようでした。つくられる料理もそうですが、強い信念と行動力を持っておられる方だなと感じました。

お店は一人で切り盛りなので、ゆっくりお話は出来ませんでしたが、ほんと、おそばは美味しいし、有機コーヒーもモカママタリでしたがこれもホントに美味しかった。沖縄をレンタカーで北部まで旅される方はぜひ訪れてみてください。基地反対運動も全然怖くないし、無理強いとかないですから。

さて、このあと浜へと向かいましたが・・・やはり、長くなったので辺野古は2部構成させていただきます。

かって辺野古の子供とサッカーしてたミスチル桜井くんの笑顔で1部を占めます。

『Mr.Children Tour 2004 シフクノオト』

つづく


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