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日本はクラフトビール後進国

すっかり更新がご無沙汰になってしまいました。なぜかと言えば、仕事の忙しさもありましたが、最近、noteを書いて是非紹介したいと思うようなビールに出会うことができていないからです。

断言しますが、残念ながら日本は、東京は、まだまだクラフトビール後進国です。広告業界にはグルメな人が多いです。みんなオシャレなお店もよく知っています。そんな人たちに連れられていく、いわば東京のホットなレストランでも、未だほとんどクラフトビールは取り扱われていません。「クラフトビール」で検索してぶらりと入ったビアパブでも、決して不味くはないクラフトビールに出会えても、びっくりを伴うインパクトを持ったビールや、そもそも味だけじゃなく体験としてのクラフトビールを楽しめる機会には東京では今のところ出会えていません。

もちろん、きっとブルワリーのタップルームまで行けば素敵な体験が出来る場所はあるだろうし、ちゃんと調べて通販すればおもしろいビールも手に入るんだとは思います。でも、そこに「わざわざ」が入ってしまう内は、まだ、ごく一部のビール好きの楽しみの世界を越えられていないと思います。

自分が大学院留学を通して出会った、イギリスのクラフトビール文化はそんなものではありませんでした。日常の中にクラフトビールがしっかりと溶け込んでいて、いつでもどこでもその文化に触れることができました。最初はもちろん衝撃だったけれど、あまりに当たり前すぎてすっかり慣れてしまったあの文化が懐かしくてしょうがありません。勉強ばっかりしていたイギリスでの1年が最高にハッピーな思い出として残っているのは、間違いなくクラフトビールが日常の一部だったからでしょう。

例えばトップの写真はBrewdogのFUNZINEというサブスクリプション型のビールファンクラブで送られてきたビールです。サービスに登録すると2週間に1度のペースで3本の意欲的かつ実験的な缶ビールが送られてきます。3本の中からいちばん気に入った(レギュラー商品化して欲しい)ビールを1本選び投稿することが出来ます。どれも、パッケージもネーミングも楽しいし、何より挑戦的な味がインパクト抜群でした。イギリスに住んでいれば、誰でも気軽に登録し、配送してもらうことができます。

Leedsの街には、たくさんのクラフトビール専門のパブやショップがありました。ビールイベントも月に一度以上の割合で行われていました。週末にブルワリーのタイップルームに行けば、家族向けの楽しいイベントに参加しながら青空の下で美味しいビールが飲めました。あぁ、懐かしい。。。

でも、逆に言えばこれはチャンスだと思うのです。まだまだこれから日本のクラフトビール市場は盛り上げる余地がたーくさんあるということだと。美味しいビールがあることはもちろんですが、早くそれが文化として定着して欲しい。そのために自分に出来ることはないだろうか?「クラフトビールのマーケティング」について執筆したMBAの修士論文が無事に審査をパスし卒業が決まった報告を受けながら思うのです。

*イギリスでクラフトビール文化にはまりついには自分でクラフトビールを醸造してみた話はこちら↑

*デザインにピンときて頼んでみたらとても美味しかった日本の素敵なクラフトビール「宇宙ビール」さんのレビューはこちら↑

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