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ハイロウズの素晴らしさを語らせてください

先日、クロマニヨンズのライブを見て号泣した話をnoteに書きました。読んでくださった方からメッセージなどいただき嬉しいかぎりです。流れでクロマニヨンズについて書かれたnoteやblogなどをいくつか読んだのですが、数人の方がクロマニヨンズやブルーハーツに比べるとハイロウズはあまり好きではないと書いてあったことにショックを受けたのでした。

もちろんその3つのバンドを比べてどれが好きかなんて議論自体が無意味だというのは大前提です。3つの日本の誇る素晴らしいロックバンドに甲乙をつけることもナンセンスですが、もっと言えば3つとも同じ2人のロックンローラーがやっているバンドの時系列なのだから。ただ、ファン心理としてはこういう話って好きですよね。例えば「ビートルズなら○○時代が最高だ!」とか「クリスティアーノ・ロナウドは○○時代がいちばん輝いていた」とか。

そういう観点で、自分は自分の人生に多大な影響を与え尊敬してやまない日本最強のロックンローラー、甲本ヒロト&真島昌利の長い活動の中で、今のところThe HIGH-LOWS時代がいちばん好きです。

大きい要因としてハイロウズの活動期間に自分は18歳〜28歳というロックンロール多感期だったことがあると思います。ブルーハーツのライブは見たことないけれど、ハイロウズのライブには何度も足を運んだ。会社の同期を連れて買ったばかりの車で淡路島までハイロウズを見に行った思い出は、まばゆい青春の1ページです。合コンの2次会のカラオケで「即死」を歌って引かれると言う定番ももちろん経験済みの良い思い出。

でも、それ以外に客観的に見てもハイロウズが優れている点はいくつかあると思うので、あらためて書かせてください。ここまで書きながらも「これ何のために書いているんだっけ?」と自問自答もありますが、もし、ハイロウズはあまり好きではないと思っている人がいたとしたら、その人にハイロウズの魅力を再発見して欲しいと言うのが大義になります。

①ハイロウズはルックスがかっこいい!

ヒロトとマーシーはルックスもかっこいいです。先日のクロマニヨンズのライブではとても55歳とは思えない若々しいかっこよさでした。マーシーは基本的にはバンダナと襟首の部分をルーズにやぶいたTシャツのスタイルが安定しています(一部例外としてブルーハーツでインディアンの酋長みたいな羽飾りはかっこよかった!)が、ヒロトは特にハイロウズ期にルックス、中でも髪型を変遷させているのです。坊主頭でもペタンコ頭でもかっこいいのですがハイロウズ時代に見せたソニックジヘッドホッグばりのツンツンスパイキーヘアや、金髪時代のヒロトはまさにロックンロールスターでした。

②ハイロウズは楽曲がかっこいい!

ヒロトとマーシーが作る曲はかっこいいです。それは大前提として、ハイロウズの楽曲にはバリエーションの幅があります。おそらく一般的にいちばん有名な楽曲「日曜日よりの使者」もゴリゴリのロックンロールではないように、楽曲のジャンルが広い気がします。1つには(途中で脱退しましたが)キーボードがメンバーにいたことが大きいでしょう。クロマニヨンズが2〜3分台の曲が多いのに対して、4〜5分台の曲が多いです。

曲のバリエーションという意味ではライブでは(ブルーハーツ時代にもありましたが)だいたい1曲マーシーがメインボーカルを担当する曲を演奏。「ガタガタゴー」は名曲です。またライブでは「不死身のエレキマン」などの楽曲でヒロトがフライングVのギターをかき鳴らします。音は聴こえずエアギターの噂もありますが小道具としてもかっこいいです。

シングルのカップリングや、ライブ盤や映画サントラのみなどのアルバム未収録曲に名曲が多いのも特徴です。有名なダウンタウンの松本さん主演のベスト盤「FLASH」のCMの気持ち、分かります。

③ハイロウズは歌詞がかっこいい!

ヒロトとマーシーの詩人としての視線の鋭さや言葉の使い方の素晴らしさは言うまでもないですが、中でもハイロウズ時代の歌詞はブルーハーツやクロマニヨンズに比べて、ストーリーやメッセージが分かりやすい気がします。抽象度が低いと言うのか、映像が浮かんでくるものが多くあります。例えば「青春」では、そのまま高校時代のいろいろなシーンが、「映画」では甘酸っぱい初恋のシーンが、映像として再生されます。単純に1曲あたりの歌詞の文字量も多いのではないでしょうか。

個人的にはロックンロールの初期衝動を歌った「十四才」が特別に大切な1曲です。まさに、自分がブルーハーツの「情熱の薔薇」に出会った時の衝動がこれです。それから「バームクーヘン」の独特な前向きな肯定感に救われ、「千年メダル」にラブソングの究極系を見ました。


以上、簡単にではありますが3つの角度から、ハイロウズの魅力をまとめさせてもらいました。もちろん「ルックス」「楽曲」「歌詞」の3点は、ブルーハーツもクロマニヨンズもかっこいいんですけどね。このnoteを書きながら、久しぶりにハイロウズをたくさん聴きましたが、やはり良いですね!

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