見出し画像

餃子とクラフトビールのマリアージュ

ついにこの日がきました。好物と言えば餃子!餃子と言えばビール!ビールと言えばクラフトビール!こんな自分なので、一度、餃子とクラフトビールを合わせてみたかったんです。

同居中の母と妻の「今夜は餃子にしようかしら」の声が聴こえたので、カクヤスに頼んであったBREWDOGの『PUNK IPA』を冷蔵庫に投入しました。念願かなっての餃子+クラフトビールのマリアージュ、最高でした!ただ、この「最高」はどちらかと言うと「うれしさ」から来る最高。餃子との相性で考えると、キンキンに冷えた『一番搾り』の方が適しているかも知れません。日本に戻ってきて久々に飲むと、クラフトビールにかぶれ、バカにしていた大手メーカーのいわゆる「大量消費ビール」のクウォリティの高さにも気がつきました。

日本の気候や日本の料理に合わせて作られた質の高さに。例えば世界中の様々な気候や料理と合わせられる可能性があるバドワイザーやカールスバーグの目指す最大公約数と、日本という限られたマーケットの中で目指す最大公約数では、ゴールの明確さが格段に違うんだと思います。(居酒屋の飲み放題で出て来る発泡酒は最悪ですが)

とは言ってもめちゃくちゃ美味しいですよ、これ。クラフトビールに詳しい人からは「にわか」と言われてしまうかも知れないけれど『PUNK IPA』は自分にとってのKING OF CRAFT BEERです。最初にクラフトビールにはまったきっかけとして味はもちろん、マーケティング戦略や、プロダクトデザイン、ネーミングその他すべてが好きです。これが日本でも割と簡単に(ちょっと高いけど)買えることに感謝です。帰国の時に、イギリス生活最後のクラフトビールとしてトランジットのヒースロー空港で飲んだPUNK IPAの生ビールの味を思い出すと目が潤みそうになります。

やや強めだけどキレのある苦味とホップの香り。そこに柑橘系のアロマが本当にうまい具合に絡み合っています。クラフトビールに興味がある人に「まず、これを」と薦めたい一本です。是非。

ついでに最近飲んだIPAを2つご紹介。

VEDETTの『EXTRAORDINARY IPA』。VEDETTはベルギーのブルワリーです。シロクマのマークの白ビールが日本ではそこそこ有名で、おしゃれなカフェにたまに置いてあったりしますが、こちらはオットセイのマークのIPA。Extraordinaryはケタ外れの、並外れたなどの意味がありますが、名前に偽りのないパンチ力でした。ガツンと強烈な苦味。「キターー!」とビールを飲んで叫びたい人にはオススメです。

ヤッホーブルーイングの『インドの青鬼』。普段使いできる、手軽に手に入る日本のクラフトビールを探し中なので、国産クラフトナンバー1のヤッホーさんのIPAにトライしてみました。前回、前々回と紹介した大手国産メーカーの作る忖度クラフト的な残念さはなく、正真正銘のIPAでした。苦味は強いけどスッキリした感じでエグみは感じさせません。ただ、スッキリに重きが置かれ過ぎているというのか、味わいをあまり感じなく個人的にはこれをレギュラー化することはないかなという印象。

ちなみにIPAを飲む時は、キンキンに冷えたのを飲んでも良いですが、少しぬるめを飲むと味や香りの複雑に絡み合うハーモニーを楽しむことができますよ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?