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旦那さんとの話(出会い)

1月に結婚2年目を迎え
出会ってから5年目になる私たち。

出会ったのは22歳の秋。

当時の私は、彼氏とか結婚とか
どうでもいいやと思っていました。

そんなとき友だちに誘われた食事会。

簡単に言ってしまえばいわゆる合コン
なのかもしれないけれど
その言葉はあまり好きではないし
合コンしに行ったというよりは
タダ飯食べに行った気持ちだったので
食事会という言葉を使おうと思います。

最初は参加を断りました。

なぜなら
べつに彼氏ほしくないのに
男の人とご飯食べて何になるんだと
思っていたからです。

でもその友だちはその後も何回か誘ってくれて
タダでご飯食べるつもりでおいでよ!
と言ってくれたので
それに釣られて参加を決めました。

男3人女3人。

迎えた当日。
1人遅れた人がいました。
仕事がなかなか終わらなかったようです。
それが今の旦那さんです。


彼の第一印象は"大人っぽい"でした。
セットアップの綺麗めな服を着て
清潔感がある、物静かな印象の彼は
同じ22歳には見えませんでした。

そして食事がスタートすると
気を遣ってか、その彼が
女性陣に質問を投げかけてくるのです。
「職業は?」「なぜその仕事を選んだの?」

そう、まるで、面接官のように。


真面目な人なんだなぁという印象を受けました。


そんなこんなで食事を終えてお会計の時
彼が女性陣から見えない足元で
精算していたことに気付きました。

流石に食べすぎたので
お金をすべて男性陣に払ってもらう気はなく
いくらか払おうとしていたら
それに気付いたのか
「女性陣は1000円ずつもらっていい?」
と言ってくれた彼に、私は好印象を抱きました。

帰り道、みんなで駅まで歩く時
もう少し彼とお話ししたいと思いつつ
結局できずにその日は終わってしまいました。

後日、その食事会に誘ってくれた友だちに
彼のことが気になるのでまた会いたいと言うと
またみんなで食事をする機会を設けてくれました。

次は彼が一人暮らしをしている
マンションでの開催です。

いざ当日を迎えて
この前のメンバーが彼の家に集結。

ケーキ屋でパティシエとして働いていた私は
人数分のケーキをもってお邪魔しました。

ドキドキしながら入ったお部屋は
物が少なく、綺麗で広いお部屋でした。

ケーキを冷蔵庫に入れてもらおうと
勇気を振り絞って彼に話しかけようとしましたが
緊張のあまりちゃんと喋れず
まるでトトロにでてくるカンタが
サツキに傘を渡す時のように
「んっ!」と言って突き出す始末。

びっくりした彼が戸惑いながら箱を受け取ったので
「ケーキ、買った、ので、冷蔵庫に」
と壊れかけのロボットのようにしゃべった私。

彼がありがとうと言った直後私は逃走。
一体なぜこうなるのだ。
そのまんまカンタじゃないか。

自分の行動に絶望しつつ
女性陣の輪に避難したわたし。
そのまま会話に花が咲き
盛り上がっていました。

そして話題は
私の耳にピアスの穴をあけようという話になり
この食事会が終わったら
ピアッサーと透明ピアスを買って帰ろう
なんて話していました。

その時、彼が一度部屋を出ていき
すぐに戻ってくると…


…?

………私の方に来るではないかァァア!!!!

なんだなんだとドキドキしていると

彼「これ、透明ピアス、余ってるからあげるよ」

エェッッッッ!!!

私「え、え、いいの?」

心の中で小さい棒人間がドンチャン騒ぎするくらい
喜んでいましたがそれを顔に出ないように
冷静に返答したはずの私。

気が効くというか、なんというか、
とにかくそのナチュラルで優しい行動に対して
ますます良いなぁと思うのでした。

そしてちゃっかり片思いがスタートしました。

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