科学史の魅力

こんな動画を見た

「科学史の5つの魅力!楽しく、かつ、学問の架け橋となり最強のテーマが科学者の伝記」

ネタバレになるので深くは書かないが,この中で5つの魅力が述べられている.

1.ストーリーとして面白い
2.文理を問わず楽しめる
3.学問の架け橋になる
4.科学史こそが科学
5.法則の意味がわかる

詳しい内容は動画を見て欲しいのだが,まぁ概ね納得は出来るが,どこか釈然としない.

理由の一つは,すでに研究をする身になった今の自分には,「科学史を学ぶ魅力」は響かないことだろう(勉強と研究は違うので当たり前だが).

しばらく考えてみると,自分は科学史のことを

「人間が,世界の新しい見方を発見してきた歴史」

だと思っていて,「人間」「社会」「科学」「技術」が関わり合ってきた歴史を,それぞれの観点を捨てずに向き合うことが出来るところに魅力を感じている.

つまらないストーリーも歴史だし,その歴史を知るためには
文系の知識も理系の知識も結局必要だと思っている.

僕が,科学史と向き合いたい理由は,決して
科学の法則や科学の歴史に詳しくなりたいからではなくて

「人間が世界をどう見ていたかと言うのを解き明かしたい」

からなんだと気が付いた.

結局その思いって,他の歴史学も同じはずなので,
僕は「日本史」の研究として科学史,
もっと言えば自分の研究テーマである
「コンピュータ」や「計算」というものの歴史を
紡いで行きたい.

※この動画は,科学史を学んでいない人に,科学史をオススメしている動画なので,この動画が間違っているということを言いたいわけではないので,あしからず.

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