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こころをこめて


立ち止まり眺める踊り おどってる男女は持ち場持ち場の火の粉


パジャマではないと言いきれるだろうか? みたいな服だ3マス戻る


寒さから逃れようとした両の手をふとももとふともも受け入れる

リモコンをテレビに向けて電源のボタン押し消すこころをこめて


浴槽に入って使う水鉄砲、床を撃ち、壁を撃ち、天井を 、


宝くじ売り場はまったく原色のまま立つオレが持たないカラー


幸せで何が悪いと純潔に言わしめオレの湿れる部分


自転車が徐々に大きくなりながらこちらにやってきていやらしい

つぶしたと思ったハエが生きていた? それとも別のよく似たハエか?

〈『未来』2016年1月号掲載〉

短歌は以上です。ご覧いただきありがとうございます。
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