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工藤吉生の『未来』の短歌

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歌誌『未来』に掲載された短歌のまとめ。2016年1月号から。彗星集。 投げ銭方式なので、無料ですべて読めます。
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#一行詩

無限の可能性

無限の可能性

もしオレが樹木だったら紅葉の中にみどりを維持するだろう

すべり台を寝そべりながらずり落ちる君たちの無限の可能性

ブランコをしている時の感触だお尻の下のぐわんぐわんだ

結局は何もわからぬ人体の耳がかゆくて突っ込む小指

降って止みやんでまたふる雨粒のオレもがんばらなきゃいかんなあ

このシャツは薄くてちょっと透けるのだオレの乳首ようれしいだろう

うしろから目隠しされた思い出の真っ暗よりも指の

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