ポンペイ展に行ってきました|お福分け通信#105
お元気ですか?まりぽんです。
先日、ポンペイ展に行って来ました!ポンペイ知っていますか?
今から約2000年前、イタリアのナポリ近く、海岸沿いに栄えた都市です。が、、、ポンペイの繁栄は、ヴェスヴィオ火山の噴火により、一瞬で終止符を打たれます。以降、この文明都市は火山灰や火山流の下敷きになり、今でも発掘作業が進められているのだそう。
今から2000年前と言ったら、日本は何していたかというと。。。弥生時代!作物を育てるという概念が入ってきて、狩猟から農耕へと変化していた時代です。
この時に!!ポンペイではすでに!!高度な文明が栄えていました!!そこがね、びっくりポイントなんです。
まず、水道管。ブロンズで作られた水道管は街に張り巡らされて、街の至るところで水を汲めるように整備されていたとか。水道管の写真、撮りそびれました。。。
ライオンの頭部をモチーフにした吐水口とか、水道管のジョイント部分が展示されていました。日本は、弥生時代ですよ!?
そして、医療器具。これ、なんだと思いますか?
正解は、膣鏡。
ポンペイではすでに、このような専門の職業が存在していました。もう一度言いますけど、日本は弥生時代。。。
そしてこちらは農耕器具
左から鍬、鎌、熊手。これは、現代のそれと変わりない。アナログな道具というのは、この頃から見た目には大きな進化は無いのですね。
ポンペイはモザイクを組み合わせた芸術が多く存在していたようです。
これ、「猛犬注意」の絵なんだそうです。猛犬注意の札は今でも見ますが、流石にこんな芸術的な猛犬注意は見たことがない。
こちらは、意味深。当時の思想を繁栄しています。
中心に骸骨=死の象徴。その骸骨は天秤になっています。
左に吊り下げられているのはドレス=富の象徴。
右に吊り下げられているのはボロボロの服=貧困の象徴。
そして、天秤はどちらにも傾かず、均衡を保っています。
つまり、「死」というのは「富のある者」も「貧困の者」も同じように訪れ、その重みは同じであることを示しています。
ポンペイには奴隷がいたようです。ただ、奴隷の子は生涯奴隷か?というとそうではなく、奴隷はしばし解放されることがあり、解放された奴隷の子供からは自由に商売もできて、富を築くものもあったそうです。
身分制度はあれど、一生縛られる、というわけではない制度だったのだとか。
身分と言えば、当時の女性の身分について。
女性の身分はそこまで高くはなかったようですが、結婚した女性というのは敬われていたようです。中には女性経営者も存在したとか。
これ、なんだかわかりますか?
正解は、不動産の広告。これは、とある女性経営者が賃貸を広告するために、壁に文字を書いたものなんですって。
世界では無下に扱われがちな奴隷は女性も、ポンペイでは平等とまではいかないものの、縛られて苦しむ、ということもなかったようですね。
こんなモノも展示されていました。何だと思いますか??
正解は、炭になったパンです。
パン屋さんが存在していたようですが、ただパンを販売するということの他にも、政治的な意味合い(パンを配ることで支持を得る)があったそうです。
他にもさまざまな展示があり、見応え十分でした。
今回のポンペイ展で思ったことは、、、
とにかく展示のストーリーが最初から最後まで引き込まれる。
当時の再現動画、土石流が襲ってくるところなんかも大迫力。人が生き、生活していた都市が丸ごと、しかも一瞬で消えてしまった歴史を初めっから最後までひしひしと感じるストーリー展開でした。
このポンペイ展での話はお福分けラジオでも近々お話しします。
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