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ビジョーのショートストーリー

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ショートストーリー集です。
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#ショートストーリー

スマホは聞いている【ショートショート】

彼女の明美と・・・というより、すでに籍は入れているので、妻の明美と来月に控えている結婚式…

ビジョー
7か月前
1

屈環*【ショートショート】

「ちょっと!待って!」 大きめのバスタオルで身体を覆い、車のドアを叩く女性を無視してエン…

ビジョー
8か月前

汚いラーメン屋【ショートショート】

「なあ、汚いラーメン屋があるんだけど行かないか?」 同僚の高田がランチに行こうと誘ってき…

ビジョー
10か月前
14

屈環【ショートショート】

まるで、夕焼けのようだった。 普通朝の空気というのは青白く感じるはずだが、密集した竹林に…

ビジョー
10か月前
1

好きな物を奪う病【ショートショート】

数年前から流行っている感染病。 エスナ病。 症状は風邪と変わらないが、感染力が強く、全国的…

ビジョー
11か月前
5

親しき仲にも【ショート】

「あのさ、お金借してくれない?」 「どうして?」 「何も言わず借してくれ」 「そのフレーズ…

ビジョー
1年前
2

日本人なのに【短編小説】

今日は休みだけど朝7時に起床。 歯を磨いて顔を洗い、コンビニに行けるくらいの軽装に着替えて、財布と携帯だけ持って出かける。 車のエンジンをかけ、好きなアーティストのCDを入れる。 曲のイントロに合わせて車を動かし、とりあえず会社とは逆方向に向かう。 目的地は決まってない。 あるとすれば、通ったことのない道めぐりとでも言おうか。 こうやって、いつもなら通勤する時間に、会社とは逆方向に向かうだけでも、知らない街を走ってるかのように新鮮な気持ちになる。 小腹がすいては

猫の首輪【短編小説】

直人はランドセルに猫の首輪を付けている。 一ヶ月前に飼い猫のチャコは突然姿を消した。 1…

ビジョー
3年前
5

惹かれる二人・裏【短編小説】

とても素敵な声だった。 高くも低くもない、悪く言えば抑揚のない声だったけど、何故か惹かれ…

ビジョー
3年前
1

変な例えする奴【短編小説】

何か暇つぶしになるゲームはないかと、近所にある中古ゲームの販売店に仕事帰りに立ち寄った。…

ビジョー
3年前
2

惹かれる二人【短編小説】

すごく綺麗な眼をしていた。 魅力的という感じではなかったが、何故か惹かれた。 仕事の取引…

ビジョー
3年前
8

見れば分かる【短編小説】

今日で三回目のデート 子供じゃあるまいし、そろそろ唇くらい許してもいい。 かと言って軽く…

ビジョー
3年前
3

カウント【短編小説】

99324・・・ 99325・・・ 99326・・・ どうにか10万回はきりそうだ。 時…

ビジョー
3年前
1

向日葵のような【短編小説】

「正美!これ全部運んで!」 「正美さん、トイレ掃除やっといてね」 「正美さ~ん。喉乾いた~」 「はいは~い。全部やっとくから大丈夫ですよ!はい、いつものカフェオレね」 夫の給料が下がった為、少しでも家計の足しにしようと始めたスーパーのパートだが、イヤと言えない性格のせいで、今日も同じパート仲間の3人組にこき使われていた。 「ほんっ・・・とに正美ってとろいんだから、私が旦那だったらイライラするわ!」 「正美さんって家でもそうなんですか?」 「今甘いの飲む気分じゃな