Herb vol.5|Hibiscus
ハイビスカスと聞くと、南国に咲く鮮やかな赤い花を想像しますが、ハーブとして使われているのは、同じアオイ科フヨウ属で白い花を咲かせる「ローゼル」という品種。インドやアフリカが原産地と言われていますが、現在は世界各地の熱帯地域で栽培されています。
ハーブティやジャムには、花が咲き終わった後に花弁が膨らみ種を包む、赤い萼(がく)の部分を使います。ローゼルの魅力は、美しい赤色と爽やかな酸味。豊富に含まれている植物酸が新陳代謝や疲労回復を促進し、食欲不振の改善にも役立ちます。また、利尿作用によるむくみの改善が期待できたり、色素成分のアントシアニンは眼精疲労改善に良いとされています。
ハーブティでいただく時は、同じように赤色で酸味のあるローズヒップとブレンドするのがおすすめ。ローゼルにローズヒップのビタミンCが加わって、健康や美容に相乗効果を発揮します。酸味が苦手な方は、はちみつを少し入れるとぐんと飲みやすくなります。お砂糖で煮て、ジャムにするのも良いですね。ティータイムや食卓を華やかに彩ってくれる鮮やかな赤色は、視覚からも私たちを元気にしてくれることでしょう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?