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創作 十二国記 #3

範国首都は清州の篆僑、王宮は檀恒宮
氾王は峰許
治世七十二年
範国納州棟冠の生まれ、元小宗伯。
恭に新王明秋即位。鳳が鳴く


舜国首都は造州の彰明、王宮は燦濤宮
徇王は簡未楊、元は宿屋の娘
治世百十六年
時同じくして鳳が新王の即位を伝える
宗王櫨先新とほぼ同時期に即位し、同じく名君と目される

十六年後、簡未楊は失政を敷き崩御する。



時は経ち供王明秋は治世百二十年を迎え、延王尚隆と並び十二国を代表する王の一人となっていた
税は高いが、診察代、公共施設の利用、宿の減額、その他諸々の諸費用が低額で済むように法整備し国の安定を築いていった
これから恭はさらに安定していくだろうと尚隆は語る。

隣国範は五十年前に王が侍従達を殺し、麒麟が失道し崩御
才では百年前、華胥華朶に魅入られ、王が暴虐の限りを尽くし官吏の三分の一が消された
そして采王兆詠は禅譲した。


明秋の知る、才ある王達は消えていった
一国を預かる重責は計り知れない
明秋もその重責にいつ押し潰されるか分からない
尚隆はいつでも死ぬ覚悟があると言わんばかりの自信だ
明秋に先の見えぬ恐怖が押し寄せる。


一方で慶国は堯天の生まれ、景王司染は治世八年
切れ者で知られる
新進気鋭の優男だ
のちに達王と呼ばれ、治世三百年を誇る王となる


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