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「何かを得ること」が目的になったら、本当のマインドフルネスじゃない点

3月上旬にアメリカへ渡航し、マサチューセッツ州の大学で、日本文化講座を一週間させていただきました。前回の投稿で報告しました「アメリカのマインドフルネスと日本の禅の比較文化講座」の続きです。

「何かを得るために全てのことをやってきた気がする」

マインドフルネス講座の後、一人の学生さんがやってきてこう言いました:

「お話にとても感動しました。
お話を聞きながら、自分がいかに大学生活を通して、
ずっとマインドフルでなかったか、
一瞬一瞬を大切にしてこなかったか気づいてしまいました。

大学でしてきたことって、全て何かを得るためにやってきたような気がします。
たとえば、これをやったら良い成績がもらえるとか、
これをしないと推薦がもらえない、とか。

そして結局、その時自分がしていたことを純粋に楽しんでいたわけでもなければ、自分の心に素直に従っていたわけでもなかった。

なんか、すごく空っぽな感じがします。

もうすぐ卒業なのに自分が本当に何をしたいのかもわからないんです。」


私はこう彼に言いました:

「私だって22歳で大学卒業する時に
自分の使命が何かなんてわからなかったけれど、
人生の中で
いつだって自分の心に正直に従っていくうちに、
点と点が線になって、
線が面になって、
何年かかけてゆっくりと
自分の使命が何かわかってきたんですよ。

だから何も心配することはないですよ。

これから、
一瞬一瞬
自分の心に正直になればいいんですよ」

と。

すると彼はほっとしたように微笑み、

私も微笑みました。

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大学生も大変だよね。
特にアメリカは日本よりも
もっともっと激しい競争社会だから
本当に大変なの知ってるよ。

でも今こうして自分と向き合えた君は
もうきっと大丈夫。

自分の心に正直に
人と比較せずに
恐れずに
自分の道を歩んでくださいね。

と心の中でずっと思っている40歳であります。

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