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アメリカの大学で「日本における、仕事と、家庭と、男と女」について話しました

3月にアメリカへ渡り、マサチューセッツの大学で一週間、日本文化の講座をさせていただきました。

これまでの「マインドフルネス×禅講座」「茶道講座」「着物講座」に続き、最後の講座について書かせていただきます。

日本の「女性社会起業家」として話をしてほしいとのご依頼


大学ではアントレプレナーシップ(起業家精神)を軸にした授業もあり、
特に社会貢献を軸にした起業に焦点を当てているので

私も、利益優先ではなく
「日本文化の美しさを世界に伝えたい」
という一心で
欲よりも使命感で
仕事をしている
「日本の女性社会起業家」として
話をしてほしいとご依頼いただきました。

全然すごい事業しているわけでもなく
ただ
誰にも頼まれていない勝手な使命感で
一人熱く仕事してきただけですが。汗

そのなかでキーワードは
「女性」と「社会起業家」。

女性の家事負担が圧倒的に多い日本では、
また、
大企業での女性管理職は増えてきているものの
女性起業家へのサポートが他国と比べて非常に乏しい日本では
女性が仕事/起業をするのは
男性が仕事/起業するのとは
環境が違います。

一般的な話と、パーソナルな話

だから私はプレゼンの中で
前半は
私のライフワークの軸である日本の伝統文化の現状と
一般的な女性社会起業家の現状を説明し

そして後半はパーソナルに

夫がどんな職業で
だからこうやって夫を手伝いつつ
(夫は伝統芸能従事者です)

(アメリカの一般的な家事にかける時間との差を出しながら)日常の家事はこんなふうで

(アメリカの一般的な価値観との差をもとに)
日本人の生活文化はこうだから
ここは妥協できなくて
時間かかっても丁寧に暮らしたくて

自分の時間にこんな学びを続けて
こんなことに今挑戦していて

ということをいろいろ話しました。

予想しなかった反響

セミナーが終わると
お仕事の依頼者からも
聞いてくださってた学生さんや教授からも

「後半がとてもリアルで
聞き入って、そして感動した。
なんならちょっと泣きそうになった」

と言っていただき
正直自分では
え?感動?泣きそう?
とびっくりしたのですが

何かしら心に響くものがあったみたいで
もしかしたらそれは
以前にマインドフルネスの講座の後に
学生さんとの会話にあった

「何かを得ることを目的とするのではなくて
自分の心に正直に
大切なものを
大切にする」

という点なのかな
と思ったり。

そして男性教授は

「僕たちはこういう話をする時に
決して妻がどんなことをしているどんな人で、ということを話さない。
それは僕たち男性が妻に合わせないからだ。
妻が僕たちに合わせてサポートしてくれるのが
当然だと思っているからだ。
これからはそこをまず変えなきゃいけないと気付かされたよ」

とおっしゃってくださいました。

「日本にすごく行ってみたくなりました」
と言ってくれる学生さんもいて
「この話で日本に来たくなるんや」と自分でびっくりしましたが(笑)
何か惹かれるものがあったらしいです。

こんな内容で話すのは初めてなので
とにかくフィードバックが
全て新鮮でした。

私の全然壮大じゃないけど
ひとりの日本人のリアルな話が
少しでも学生さんたちの
生きる勇気になっていたなら
幸甚です。

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