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旧財閥系大手商社様むけ茶道研修をさせていただきました

こんにちは。英語全国通訳案内士 茶道裏千家準教授 マインドフルネスジャーニーズジャパン代表の服部花奈です。

先日東京都内で、旧財閥系大手商社外国人エグゼクティブ様向けの茶道研修をさせていただきました。

日本の価値観を外国人に理解してもらうには、ビジネス研修より、日本文化体験を提供したい、と。

お声がかかったのは去年の盛夏のことでした。
「都内で外国人エグゼクティブ向けに、茶道の文化研修をすることは可能ですか」と。

日本独特の価値観や思考、ビジネスのあり方を外国人に伝えてわかってもらうには、ビジネス研修でのレクチャーではなく、日本文化を楽しく体験しながら、そこに流れる日本の精神を深いところまで感じてほしいとのこと。

なぜなら、ビジネス研修で「日本ではこうなんです」と言葉だけで伝えると、ただの押し付けになってしまうから、と。

押し付けではなくて、日本文化を楽しく体験しながら
日本の価値観や心配りや敬意などを自然な形で理解してほしいとのこと。

そこから何度もオンラインミーティングとメールのやり取りを重ね、どのような内容でやるか話を詰めていきました。

最初は半日のお話だったのですが
先方のご要望により
朝から夕方までの一日プログラムで
奥深い茶道の
なるべく様々な側面をご説明し
体験いただくことになりました。

通常の観光茶道体験ではなかなか含まれないけれど、そこに大切なこころがあると思っていることも、盛り込むことができました

私は通訳案内士なので、通訳案内の行程の一部として京都で茶道体験にお客様をお連れすることは多々ありますが、
45〜60分がスタンダードなので、基本どうしてもお点前を見て、飲むだけ、あとはお茶を点てる体験をサラッとするのが入るのが半数くらい。

「うん、なんか素敵だった」
と茶道のほんの少しのエッセンスを感じていただくのが精一杯。
でも観光で訪れた方だと、よっぽど茶道にもともとすごく興味がある方でない限り、それが精一杯なのもわかるのです。限られた時間で他にもいろいろ楽しみたいわけですから。

でも企業様のご依頼は
「日本文化を楽しく体験してほしい」というフワッとしたものではなくて

「日本文化体験を通して、日本の価値観、こころ配り、敬意、思いやり、気働き、おもてなしなど、日本のこころを感じて、理解してほしい。その結果として、グローバル・グループ経営における人材育成を強化したい」

という明確な目的があっての投資です。

なので上記を達成するために
必要なコンテンツを盛り込むための
時間もたっぷりととり
観光客向けの茶道体験では
到底盛り込むことのできない
様々な要素を含めることができて

多分一番嬉しかったのは
講師の私自身のような気がします。

外国人エグゼクティブの方はもちろんのこと
茶道をあまりご存知でない日本人役員の方に対しても
私が大切だと思う茶道の心を
深いところまでお伝えする時間をいただくことができました。

先方の商社の外国人エグゼクティブ様7名
先方の日本人役員様および事務局さま8名
今回の研修を企画してくださった企業様から5名
同社の役員様

みなさまと楽しい空気を作り上げながら
一座建立で
笑いの絶えない楽しい1日となりました。

企画いただいた企業様、先方商社様のお言葉


今回のお仕事は
商社様からの直接のご依頼ではなくて
文化事業を企業様へ提案・提供している大手企業様からのご依頼だったのですが

今回のお仕事の翌日
一緒にプログラムを作り上げて
バックでサポートくださった担当者様より
こんなお言葉をいただきました。

日本文化を伝える英語力はもちろんのこと、
参加者と和気藹々談笑する気さくさ、
お茶のお道具や資料などから感じるセンスの良さ、
細やかなお気遣いとチャーミングなトークなど
服部さんでよかったと感じたことが沢山ありました!
まさに茶道の嗜みが奥深い人間性を作ることを体現されていらっしゃるようでした。

また研修が終わってから商社の日本人の方は

「お話するのがとてもお上手で、
漫談みたいで、終始引き込まれました!」
とおっしゃってくださって(英語なのに漫談!笑)

「そうですね、ストーリーテリングが好きなんです」と言うと

「それはそこに愛があるからですね」

と、とても嬉しいお言葉をくださいました。

そう、愛なんです。

茶道の美しさを伝えたくてしょうがない、
その前のめりの姿勢と
なるべく楽しいanecdoteを入れながら話そうとする姿勢が相まって
茶道の話をしているのに
英語の漫談になるらしいです。笑

素敵な皆様に
茶道の大切な心をお伝えする機会を頂戴して
新年早々大きな幸せをいただきました。

誠にありがとうございました!

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