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自分を好きになれたオシャレな世界


日本人は「謙虚」「控えめ」「他人に過干渉」「周りの目を気にしすぎる」なんて言われている。
私も昔から、「謙虚に」「上品に」「礼儀正しく」なんて言われて育ったものの、お行儀よくするのは最初だけ。
母からは「他人はみんな敵だと思え!」って言われていたから、猛獣のような面構えで警戒するし、攻撃されたら反撃は倍で返している。やられたらやr

あまりにもお転婆娘だったせいで、「毎日着物着させるぞ!」なんて怒られることもしばしば。「品格は着る物より振る舞いでしょ。私は見た目も他所向け態度も完璧だから大丈夫。」なんて自己肯定感の塊で生きていた子供時代。

社会人になると同時に大事な人を亡くし、ある日を堺に自分を否定するようになっていった。
田舎から東京に出てきて、初めて経験したこと。それは、少しでも謙虚さを出したり下に出ると、自分が頂点だと勘違いした人が山頂からガハハと笑い、物を申してくる。

最初は、「なんでこの人会社の偉い人でもなんでも無いのに、偉そうなの?」とか「プライベートでのあなたの立場は私には関係ない」って抵抗していた時期もあったけど、決められた社会の空気はとーっても濃くて、私もいつしか飲まれていった。
これが「大人になる」ということなのか。とか考えながら。気がついた時には、周りを気にしすぎて誰かと目を合わせることすら嫌になった。

そんなある時、暇を持て余した休日に、学生の頃にチラッと見ていた海外ドラマが目に止まった。

その作品は「Gossip Girl」

学生の頃すっごく憧れてた気がする…と思いながら、のめり込むように2日間見続けた。
そしてブレアになりきってマカロン食べながら入浴タイム。

「なんで私を見下すような人がいる環境で働いているのか?」
「私だよ?私に攻撃するなんて許せる??」

と眉を潜めながら、ムクムクと自己肯定感を上げていった。
次の日、真っ白なピッチピチの二の腕を出したタイトな服装と、9センチのピンヒールにガッツリ決めたメイクで出勤し、その日に退職。(数ヶ月前から上司に相談していました。)
山頂から鼻の穴を広げて偉そうにしていたあの人は、モジモジするように「普段は結構派手目なのね。びっくりしちゃった。」って苦笑いをして、寒気がするほどの掌返しをされた。
あら、他人となった瞬間に、おばさんが発する言葉の色が全然違う。女性ならではのこの感覚。周りも戸惑いを隠せないよ。

その頃、マンハッタンのセレブになりきっていた私は
「誰あなた?私はブレアよ!?」みたいな気分で(世界観に入り込みすぎる傾向があります)なんとなく世界が明るく見えた。
私この人、ほんっとに人として嫌い。私の人生には必要ない!って改めて心に断言して、その場を颯爽と後にした。

でもこの経験があって、私は自分に自信を持つことができた。
それまでは、ギューギューのトランクに押し込まれてコレをしろ!アレはダメだ!って言われながら、すごく視野が狭まっていたみたいだった。
ドラマで見たセレブの世界。
本当にセレブたちにはこんな事ばかりあるの??という点も気になるところだけど、そんなのセレブにしか分からない。でも海外ではフリーランスが多かったりすることもあって、セレブ関係なく平日にもパーティーするんだとか。

いいな~私もパーティーしたい。
ドレスコード決めて、品のあるパーティー。

おしゃれな海外ドラマ大好きな私は、「お酒はコスモポリタンが好き。」なんて公言して気取ってみている。(お酒自体あまり飲まないですが)

私の永遠のあこがれは、ホワイトパーティーと、仮面パーティー。
あとは静かなBarで、本当のお気に入りのカクテルと出会うこと。

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