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【読書感想④】ゼロ秒思考 著者:赤羽雄二

今週は「ゼロ秒思考」の読書感想を書きたいと思います。


著書は、すでに発刊から7年ほど経過していますが、未だに人気を博しているビジネス書です。タイトル通り著書では、「ゼロ秒思考」というトレーニングメソッドが紹介されています。

著者の言う「ゼロ秒思考」とは、

思考の「質」と「スピード」双方の到達点がゼロ秒の思考

のことを言います。
これだと少々わかりにくいので、個人的に言い換えると、

「ゼロ秒思考」とは、頭の中のモヤモヤした考えや感情を躊躇なくメモし、思考スピードをゼロ秒にする思考法です。

著者によると、人々は何かを一生懸命考えているつもりでも、深堀りできずに堂々巡りしている人が多いと言います。考えが浮かんでは消え、浮かんでは消えの繰り返しは、何の解決にもならず、思考が進まないだけでなく、時間を浪費しているそうです。

個人的に著書の重要なポイントは、「ゼロ秒思考」が何かを知ることよりも、日頃からモヤモヤした頭の中を言語化するメソッドを学ぶことにあると思います。この本は、言わば自分と向き合うための実践書です(具体的な実践方法は、下記参照)。

本屋さんに行くと、著書はビジネス書の棚に陳列されているケースが多いですが、自分の感情を言葉にすることを通して、自分と対峙する方法を教えてくれるので、悩みを抱える全ての人が読む価値のある本だと思います。

実践方法もとてもシンプルであることから、個人的には小学生からでも始められるトレーニングだと思います。

著者によると、メモ書きを毎日の習慣にすることで、言いたいことがすぐに出てくるようになり、自分の気持ちやイメージを表現することに苦労がなくなるそうです。また言語化することを通して、思考が整理され、問題の本質や解決策の全体像が浮かぶようになるとのことです。

このメモ書きを3週間〜1ヶ月続けると、頭にどんどん言葉が浮かぶようになり、数ヶ月続けると、瞬間的に全体像が見えるようになり、「ゼロ秒思考」に近づいていくそうです。

まずは頭に浮かんだこと、腹が立つこと、気になること、嫌なこと、とにかくなんでも書いてみると良いでしょう。「ゼロ秒思考」のメモ書きメソッドは下記の通りまとめてみましたので、是非やってみてください!

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○必要なもの:
・A4用紙(裏紙でも可)
・ボールペン

○実践方法
・A4用紙を横置き
・左上にタイトル(メモを書くテーマ)、右上に日付
・1件1ページ
・1ページ4〜6行。各行20〜30字
・1ページを1分以内
・左寄せで、各行はダッシュ(ー)で始める
・最低毎日10ページ書く

メモの参考例)

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○アドバイス
・メモのタイトルは日頃から浮かんだ際に、貯めておく       
・1ページに書いた4行〜6行それぞれをタイトルとして、さらに4〜6ページのメモを書くことも出来る
 →より考えが深まり、整理される
・この方法は、著者があらゆる試行錯誤を重ねて至ったので、この方法で毎日行うこと。パソコンやメモ帳ではNG

(メモ発展型)
・用紙を左右に分けて、サブタイトルを書く方法
 例)
  -「現状の問題点」と「対策」
  -「現象、症状」と「本質的な問題点」
  -「競合他社のアプローチ」と「当社の取り組み」
  -「強み」と「弱み」
  -「第1案」と「第2案」
  - 1ページ2分の時間

メモの参考例)

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○心構え
・躊躇せずに、遠慮なく頭に浮かんだことを全て吐き散らす。
 →躊躇しなければ、自由に書ける
・書く順番は気にしない
・タイトルは何でもいい。頭に浮かんだことを書く
・思いついたら、その場で書く。
 →思いついた瞬間に書き留めることで、頭の働きを良くし、発想力を刺激する。
・今日書いたことと似たようなことを明日書いたとしても、気にせずにもう一度書く。昨日書いたことを見返す必要はない。
 →何度も書いていくと頭が整理されて、そのタイトルについては書こうと思わなくなる。なので、気になるテーマは繰り返し書く。過去のメモと比較するわけではないので、タイトルや本文が違っても気にしない。

○メモの整理法
・A4クリアファイルを用意し、下3センチほど離れた場所にフォルダ名のラベルを貼る
・カテゴリーは、メモ書きする分野別に分類
 例)
  - 将来の夢
     - 人とのコミュニケーション
  - 新しいアイデア
  - 聞いた話
  - 情報収集
・メモが増えてきて、状況が変化した際は、フォルダの分類を見直す
・フォルダが厚くなったら、通し番号をつけ、古いフォルダは別に保存する
・自分の成長過程を確認するためにも、3ヶ月に1度さっと見る。新しいメモが一番上に来ているので、フォルダごとに日付を逆順に揃える。
・さらに3ヶ月後(メモを書いた6ヶ月後)に再度見直す

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