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Q. 姉の愚痴を聞くことが苦痛

noteでの人生相談。

姉との関係で悩んでいます。
7歳上の姉は、数年前に体調を崩し入退院を繰り返しています。独身で友人も少なく、入院時のサポートだけではなく、ちょくちょく話し相手として連絡してきます。淋しいのだと思います。姉は口を開くと愚痴ばかり言い、結婚や仕事、外見など、様々なことで勝手に私と比較し「あなたはいいよね」などと妬みのようなことを言われ、会う度に気分が落ち込みます。決して私だけが恵まれていたわけではなく、私も言いたいことがたくさんありますが我慢しています。両親からも、「これからも姉の面倒を見てほしい」と言わており、淋しそうな姉を見放すことができず、どういう気持ちで接したらいいのかわからないでいます。

(40才・女性)

「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」という言葉がありますが、相談者さんのような悩みは多くの人が抱えていると思います。

もしもお姉さんが健康だったのなら。優しい言葉を使う人だったら。相性がよかったら。そんな風に思う時もあるかもしれないですよね。

「我慢しながら従うこと」

これって、人生の中であまり経験しなくていいことのひとつかもしれません。

自分自身に「我慢しながら従うこと」を許してしまうと、お姉さんとの関係性だけではなく、これからも人との関係性において同じ問題が現れてくると思います。

私が大切にしている考え方のひとつに、石原加受子さんの「自分中心心理学」というものがあります。

自分中心心理学については、自分の気持ちを一番に大切にするという考えがベースにあります。

この場合の相談者さんの気持ちは、「お姉さんの愚痴をいつも聞かされうんざりしている」「お姉さんの面倒を見ることが苦痛」、このようなこと。

べつに、お姉さんのことが好きじゃなくてもいいんです。うんざりしてもいい。お姉さんが淋しいことより、自分がしんどくならないようにすることの方がよっぽど大切。

自分の気持ちを認めたのなら、次は、自分の気持ちを表現します。言葉と行動で。

この場合は、よく言われていることですが、主語を「YOU」ではなく「I」にするアイ・メッセージにすることだけ注意します。(相手を主語にすると、相手の気分を損ない、気持ちが正しく伝わらないから。)

お姉さんの入院のサポートはするにしても、愚痴聞きはしない、というのはどうでしょうか。

「入院の時は連絡してね。でも、話を聞いていると疲れてしまうから、愚痴はきかないよ」とハッキリ言っていいんです。

何はできて、何はできない。
自分の気持ちを優先して、決めてしまう。相手に表現する。

断る練習です。自分の人生を生きるためには、あると便利なスキル。練習するとけっこうできるようになる。家族関係は最も試しやすい場所だと思います。

大切なことは、自分の気持ちを大切にすること。

お姉さんの人生はお姉さんのもの。
自分の人生は自分だけのものです。


みずうみ
https://mizuumi1980.com/

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