2024-02-13


月のものとお決まりの気象による自律神経の乱れにより、半年に一度ぐらいの大きな食欲の波がきた。モスバーガーから丸亀製麺さらにマクドナルドをハシゴし、帰宅してからもチーズトーストにリンゴを貪り食って寝た。頭が痛い。絶対に食べすぎているし夜ご飯ももちろん食べる。でも後悔は1ミリもない。何も食べれなかった時期を思い返すとむしろ幸せに思う。生きている心地がする。体調はよくないのに体に力が沸く感覚。


わたしの父は生まれと育ちの環境がいいものではなく、これまで過去の話を聞いたことがなかった。そんな過去の影響で父方の親類とは絶縁、正直に言うとかなり迷惑を被ってきた。そのストレスで体調を崩したのもある。
そんな父も歳をとったからかたまに昔を語ることが増えた。ドキッとする。よくもまあ人の道を踏み外さず、わたしを育て上げてくれたと思う。とはいえ成長期にはかなり非行に明け暮れていたようだが。グレるしかなかったのだろうと思う。寂しくて苦しくて憎くて妬ましい世間に、彼は普通の生き方を望んだ。昔を語る父は恐ろしく澄んだ目をしている。極めて美形だと誰もが認める父。自慢の父。何に差し置いてもわたしと妹を守る父。父に似ていると言われると何よりも嬉しく誇らしい。昔から父のことが本当に好きだ。思わず見惚れ涙が出そうになった。すがって抱きしめたくなった。時折り垣間見える祖母の面影。おばの面影。見たこともない祖父の面影もあるのだろう。祖母はまだ存命か。人手なしのおばは逃避行の愛人とよろしくやっているのだろうか。お前だけは絶対に許さない。死んだって許してやらない。生きていても許すことはない。幼心に、わたしが大人になれば父を守る傘になりたいと思い続けていた。これ以上父を苦しめず傷つけたくはない。黒く澄んだ目で暖かくして寝るようにわたしに言った。

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