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自分が暇だからって他人も暇だと思うなよ

なつかしい感情だった。

これよく会社員時代に感じていたなあ。


あるIT企業に勤めていた頃、その会社は社員の平均年齢も若かったし単身者が多かった。

会社だけどサークルみたいなノリを大事にしている時期で、「仲間」というワードが乱用されていたように見えた。

事業の成長スピードも右肩上がりだった時期で、採用を強化していて毎月中途入社する人がいたのだが、あの雰囲気に馴染まない人は確実にいたと思う。

私もその一人。


タイミング悪く、入社してすぐ合宿があったり、納会やら達成会やらキックオフやら運動会やらとにかく平日も週末もイベント事が多かった。

参加必須の行事だけでも辛かったのに、さらに普段の雰囲気も(悪い意味で)サークルノリ。

私よりも年上のメンバーも多かったけど年齢とか関係ないみたいね。


「早く帰ってもすることないでしょ」

「仕事も遊びも似たようなもの」

「仕事頑張らなくて何を頑張るの」


みたいなことを偉そうに語り、毎晩遅くまで会社にいたグループがいたな。

私のトレーナーというか先輩というかほぼ常に一緒に仕事している人もこういう考えだった。

うそつけよー、勝手に言ってろだし残業は一人でしてくれ。

仕事と遊びは違うし、早く帰りたいんだよこっちは。

おたくの「仲間」とはそんなこと言って盛り上がっていたけど、結婚できないことに焦って仕事中抜け出してマッチングアプリで見つけた相手とデートしてたの知ってるんだぞ。

どっちの面も見てる私からしたらあなたの発言が全部恥ずかしいよ。


自分がひとりになるのが嫌だからって一緒にしないでほしいよね。
本当にあの会社も先輩も、合わなかったなあ。
結局1年も経たずに退職。
私の転職歴の中でも特に後悔している一件ですわ。

もう思い出すことはなかったけれど、あのときの感情はいまだフレッシュなままで保存されているみたい。

そしてつい数日前に「年末年始って言っても何もすることないよね」と言われてあのときの感情が掘り起こされた。

たまに掘り出されると保存されていた感情がぶわっと戻ってきてびっくりする。
私は根に持つタイプらしい。笑

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