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勉強の快感と、はじめての本の話。

乾:僕にとって、地理やってね、それによって何かいいことがあったというよりは、それを知っておもろいっていうだけのことなんだけど、それがね好き、というかおもろいと思う。
伊沢:面白がれるよな、この地球を。

https://youtu.be/CcGbYpvC6ms

QuizKnockさんのYouTube企画「好きになっちゃう放課後 地理編」にて、こんなトークがありました。同じ動画内では他にも
・俺たちは勝手に世界を区切るけど、基本的に全部つながっている
・地理をやると世界の解像度が上がる
・生活の中で「おぉぉー! ここ進研ゼミでやったとこじゃん!」 みたいな興奮がある

とかのお話も。


動画では地理がテーマだったけど、これはそのまま「勉強」の面白さだよなと強く感じます。知識と知識がつながる瞬間。バチバチバチッと音をたてるようにして、頭の中でなにかの回路がつながっていく、快感。
回路が増えると「これも! こっちも!」ってスルスル連鎖する感じも興奮するし、お二人の言う通り、世界への解像度が上がって、見える世界が一変する面白さも味わえる。
この快感や面白さは、学ぶこと以外では味わえない、特別なものだという気がします。

もちろんこれは、いわゆる学校の〝勉強〟に限った話でもありません。
たとえばSNSで見た知恵が今日の料理に活かせたり、漫画の台詞が友だちからの相談に役立ったり、学校で習った歴史が仕事のアイデアにつながったり。
そういうかけ離れた事柄同士がガシッと手をつなぐ瞬間って、大人でも、普通に日常を生きているだけでも、よく経験することじゃないでしょうか。そんな知識は一気に定着するし、どんどん理解が深まって、やっていることがますます楽しくなっていく。

わたしは昔から、勉強が嫌いじゃありませんでした。だけど、大人になった今、はっきりと「勉強って楽しいな」と思います。時間が減ったからかもしれないけど、大人になってからのほうがずっと、そう感じる時間が増えた。
それはきっと、生きている時間が長くなるごとに、バチバチバチッがくる頻度が上がっていくから。つながれ待ちの手が増えて、無意識につなぐのが上手になっているのかもな、と思います。

つまり続ければ続けるほど、歳を取れば取るほど、勉強ってもっともっと楽しくなるはず。そんなふうに期待すると、ずっと勉強し続けられるライターの仕事ができるのは本当にうれしいことだなと改めて思います。

***

さて、私がはじめてお手伝いした本が刊行されました。
タイトルは『激変する世界で君だけの未来をつくる4つのルール』、著者は尾原和啓さん。尾原さんは上で言った〝つながる快感〟をたくさん教えてくれるような方だったなと思います。

中高生向けの本なのですが、私と同世代の20代の方にもぜひ手に取ってもらいたいです。私たちがこれまで肌で感じていたゲームチェンジや、「こっちのほうが大事じゃないの?」ってちょっと引っかかっていた要素を、尾原さんが言語化してくれているから。社会に出て数年、ぼんやり感じていたことが知識や思考としてつながる瞬間があるはずだから。「だよね〜!」みたいなバチバチを味わえる本だと思うんです。(もちろん「へぇ!」っていう新しい学びもあります……!)

どうぞよろしくお願いします!


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