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毎日のごはんを丁寧に作ったら何かが変わった話。(味覚編)

昔から割と料理は好きだった。
でもいつの頃からか、手料理がどんどん減ってきて、健康診断も大丈夫だったし…とか根暗な安心に浸かっている自分から、少しずつ変わっていっている気がする。

前段(転職編)の調子で、毎日のご飯炊きが変わると、野菜の炊いたのとかお味噌汁の作り方も見直しがかかり、人生が間違いなく豊かになっている気がする今日この頃。いつも扱っているお米や野菜との向き合い方が変わるというのは、習慣にしていることの質が変わるからか、いろんな感度に変化を感じる。味覚とか、味わう心も。

週末、たまにランチを食べに行くイタリアンでのこと。
前菜とサラダの盛り合わせ、選べるパスタ、ミニドルチェがついて1,200円のセット。コスパもいい。ご夫婦で営んでいる様子の10席ほどのお店。

ちょっとびっくりしたけど、いつも通り何気なく頼んだトマトベースのパスタが、おいしくない。
ナスが炒め(痛め)つけられてて苦い。塩加減がぼんやりしてて、ソースとパスタが調和していない。焦って作った感じがもろに出てる。シェフでもこんなことあるんだ…と。いつもはいよいよ後半の後ろ側、2/3くらい食べた頃に使うタバスコや粉チーズに前半から手が伸びる。

食材を選んで、調理して、盛り付ける。お皿に移す前後の冷ます間(冷やすのではなく落ち着かせるというニュアンス)も料理の一つというけれど、お店は混んでるのに、キッチンにはマスター一人。大変そうや…。

1回の食事でそんなことを感じるようになる。そんな自分にびっくり。

なんとなく、辰巳芳子先生の本を読み返そうかな。


レシピのやさしさ美しさはもとい、序文を読むと料理に対する姿勢を正される1冊。

図書館で借りて読んだけど、地に足をつけて生きるための基礎理論を叩き込んでもらえた記憶。


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