見出し画像

【昔話】妻を亡くしたアラサーゲームオタクがオタ婚活して再婚したときのこと

前妻が亡くなってまもなく10年になろうとしている。
節目ということもあり、記録を残しておきたいと思う。

20代のほぼ全てを一緒に過ごした彼女(前妻)と2007年に結婚。
2011年に前妻と病気により死別。
2012年に婚活。
2014年に再婚した。

2012/2~2012/8くらいの間、私は婚活をやっていた。30代前半だった。
いっさいの記録を残してないので、忘れる前に、覚えてるうちにメモしとこうと思う。
婚活は、そんなにいい思い出ばっかりでもないんだけど。
今、人生をまあまあ上手くやれてるのは、この時に経験したことのおかげなところも多いので。


私は今どうしてるのか?

先に戦いの結果と現在について、記しておく。

ネットを使った婚活で(当時はまだアプリがあんまりなくて、サイトだった)結婚を前提としてお付き合いできる相手とめぐりあえ、その後、再婚することができた。
おかげさまで社会復帰もでき、平和に過ごしている。
昔のことは忘れることはなく、何かの拍子にふと思い出すことも少なくないけれど。
新たに得た幸せとともに歩んでいけてる、背負ったまま生きていけてる。
今はそんな感じ。


婚活する前の私

冒頭に書いたとおり、私は婚活の前に一度結婚し、離別している。
前妻を亡くしたことが理由なので、離婚はしてないんだけども、形式的にはこの婚活は「バツイチの再婚」ということになる。

「彼氏彼女・配偶者が死ぬ」ってなかなかない。いまでも私の人生のバッドイベントの中で、トップに君臨している。
小5でう○こ漏らしたことや、中学1のときにフられたことや、思いを伝えられないまま卒業した中3のときのこと、高2のときにもフられたこと、高3(以下略)が全て霞んでしまうほど、人生のあらゆる不幸を高速で一気に全部ごぼう抜きにしたTOP of TOP。鬼滅の映画レベルのトップだ。

彼氏・彼女がいる人や結婚している全人類のうち、ざっくり半数がこれを経験するのだとはわかっているが。
そんな場面が30代でやってくるなんて想像もしてなかったし、叶うならば経験しないまま人生を歩みたかった。

詳細は今回の趣旨と関係ないので割愛するが、前妻をなくした時は、もういい大人だったけど子供みたいにワンワン泣いて、仕事も手につかない状況だった。
全てにおいてやる気を失っていた。

私には兄弟がいるが、当時、結婚していたのは私だけだった。
そして私にも、子供はいなかった。
私たち夫婦(当時)は2人とも氷河期世代だったので、
DINKS(子なし共働き)で2馬力で生きることが、逃げ得世代に抗って幸せを掴む唯一の方法だ!
…って考えてた。なので、子作りをして無かった。セックスはしてたけど。
職場では夜中まで仕事をすることも多かったが、おかげで金銭的に不自由することはない夫婦生活を送れてはいた。

両親はだんだん老いを感じるような年齢となってきたが、このとき孫はまだいない。
兄弟を何人も育てた結果でこれはきついw さーせんw 家は当代で滅亡するw
って少し思ったが、それすらも配偶者の死という出来事に前には「だから何だ」という感じだった。
人間1人の精神のキャパには限りがある。
強いストレスにさらされると、「負い目を感じるもの」にも優先順位ができる。
親には悪いけど、あの頃は孫のことは優先度を下げざるを得ない状態だった。
まあ孫については兄弟の責任でもあるし?親も何も言ってなかったけど。内心辛かったろうな。

会社には、とてもよくしてもらえた。今思うとありがたい限りだ。
しかし当時は、なぜタスクだけが残り、私にとって重要だったものだけ失われたのか。と思ってばかりいた。
腐ろうと思えばいつまででも腐れる。
心を支配する絶望の雲は晴れることはなく、気持ちが上を向くことも無い状態が半年くらい続いた。

私はモテない時代がずっと長く続いてて、やっとできた彼女が前妻だった。
それだけに、仕事ですさんだ心を充電するにしても、何をするにしても、前妻への依存は高かったのかもしれないな。と、今になって思う。


自分を必要としている人が、少しいることが分かった

その後、しばらく時間が経ち、泣くのにも嘆くのにも疲れ、飽きた。と少し感じるくらいにはなれた。
何台目かのゲーム筐体を買ったり、部屋のインテリアに凝ったりしだした。

けど楽しくなかったな。

私がこうして無為につまらない日々を送りながら老けていくことを、きっと前妻は望んではいないだろうなと思いながら、どうしたらいいかわからない日々を送っていた。

仕事は一応続けてた。
家族や、(少ないけど)友人、職場の人たち。
以前の私に戻ってきて欲しいと願っている人がいるのは、肌で感じていた。
私だって戻れるならば戻りたい。
自分のため。前向きな人生を取り戻すため。
自分の周りにいる、自分のことを必要としてくれる人や自分を気にかけてくれる人のため。
人生で最後にするつもりで。
もう一度恋愛市場へ挑み、結婚しようと思うようになっていった。

配偶者と死別した人は、いつになったら「次の出会い」を求めて動いていいのか。早いとか遅いとかの話

前妻の一周忌ぐらいのタイミングだった。
婚活で出会った人には隠さず話したが、これに対して「早い」って言って来る人もいた。
人の生き死にの話しだから、みんなはっきりとは言わないけど、
前妻のこともう忘れて、新しい女さがしてるの? ということを言いたいのだろう。
これは私の感想だけど、この意見をくれた人の感情は
「一年もしないうちに女探しするのは軽薄だ、お前の前妻への愛はそんなもんだったのかよ」という感じが1/4。
「私を相手に婚活するなら昔の女のコトは忘れて100%私に向き合うのが当然だよな?引きずってやがるんじゃねーのか!?」という感じが1/4。
のこりの2/4は、もう私達大人だし、死んだ人の話しだし大声で話すのは罰当たりというか憚られるし。私常識はあるんですよ。という感じで、黙ってる。
…そんな感じだった。

この人は、何を基準に早いだの遅いだの意見するのだろうか?
私の人生の何を知っているのだろう?
早いというなら何年待つのが適切なのだろう? 2年か? 5年か? その理由は? 1年だと早くて、2年ならいいんですかね? それを決めたのは誰ですかね? 法ですかね? あなたのお気持ちですか? それは何年汲み続ければ許されるんですか? そもそも私が何か罪を犯したのでしょうか?
…精神が参っている時期だったから、いろいろな思考が頭の中をグルグルした。

前妻のことだって、忘れようとしたって忘れられるものじゃない。
そんなこたぁわかってんだよ。
それでも、何もしないまま年齢だけ重ねたら、その後のほうがいろいろ大変なのは明らかだよね。
自分の年齢や、再婚して子供を作るとしてその子が何歳のときまで自分が働ける年齢か? みたいな事も少し考えたよ。

本当は、子供が大学行くときの自分の年齢の計算なんか、したい気分でさえもなかった。
前妻でないだれかと子供を作るとか。
全然実感が無かった。
そもそも子供つくろうって決まってるわけでもないし。可能性の話でしかない。

「早い」って言ってる奴らの言いたいことも理解してる。

だからこそ、考えると気分が悪くなるんだ。

私が22歳の若者なら、こんなこと考える必要無かった。じっくり待てばよかったのかもしれない。しかし実際の私は若くなく、タイムリミットが迫っている。
実感がないことは考えなくていい。考えるべきではない。…というわけじゃないことは自分の年齢考えれば分かる。30代で婚活してる奴はみんな分かるだろ!?誰に同意を求めるでもないけれど、心がそんなふうに叫びたがってた。

この一歩を踏み出すのには、エネルギーが要る。

でも、すぐに動かないとダメになりそうな気がした。
自分がもう暫くの間は生きながらえて、老いて死ぬまでの何十年か。
これをザザザーっと想像したとき、ここで「待つ」ことにより「良くなる」要素が思いつかなかった。

没後一年で婚活が「早い」というのも個人の感想で根拠の無いものなら、
すぐ動かないとダメだというのも個人の感想で、根拠は無いのだけど。

誰が何て言ったからどうする。とかでなく、自分で決断して自分で動くべき。文句いうやつは全部切り捨てよう。それでも今動くべき。そう思った。

もう次の女だなんて軽薄だ!という意見に対しては、まっこと残念だが言い返しようがない。その通りだ。
それはよく分かってるし、いいたくなる気持ちも理解はしてるんだけど。
33歳で出会って34から付き合い、結婚式場を即予約したとして結婚するの35だとして、1年くらい夫婦2人の新婚生活を楽しんだ後に子供作ろう。となるとして産まれるのが37の頃、そうするとその子が大学を出るときに私は59。ギリギリだ。もう少しゆっくり夫婦の時間を取って、とか、子供の留年・浪人なんかが差し込まれるともう定年しちゃう。タイムオーバーだ。
タイムオーバーは通常の負けと違ってコンティニューがない。物理的なもんなのでこちらとしてはこれを引っ込めるわけには行かないのだ。諸行無常よの。
コレを理解できる人と、そうでない人がいるとは思うけど、後者の人とはいい感じに出会えたとしても、お別れせざるを得ない。ということになるだろう。ただでさえモテないのに余計なハンディキャップを背負うことになる。

引きずってるんじゃないのか!?という問については、そうでないということをご理解いただけるよう、頑張るしかない。
これは「前の女をもう忘れちゃったのかよ!?軽薄だな」という意見と相反するものであるようにも思え、両方を否定することはなかなか難しいのだけど。取り繕っても無駄なので全部話すしかない。全部聞いてくれる人と仲良くなるしか道はない。

いずれにせよ、人生の可処分時間を何に使うか、選ぶのは「本人」だ。
待つことに人生を使うのも、打って出ることに使うのも、どっちも使うのは「私」なんだよな。
文句言った奴が何か対価を払ってくれるとか、失った時間分の人生を補償してくれるとか、そういうことは一切ないんだ。
そして私の人生の残り時間は無限じゃない。
いうほど残り時間が長いわけでもない。

瀬戸内寂聴の本に「(故人は)仏になったのですから、あなたの人としての幸せを願っています」みたいに書いてあって。
それが最終的に開始のトリガーになったような気がする。


「瀬戸内寂聴の本を読む」という時点で相当参ってたんだなぁと思うけど。


マッチングアプリは今ほどなかった

やると決まったら、戦場選びだ。
私は友達が多くないので、紹介してもらえるよう頼んで回ったり、合コンに参加したりみたいな、90年代みたいなトレンディーなやり方が苦手だった。

そうだ。ネットを使おう。
そう考えつくまでに時間はかからなかった。

ネットで募集してる「婚活パーティ」と「婚活サイト」を利用した。
最近良く見るマッチングアプリはまだあんまりなかった。
iPhone5くらいの時代だ。
たぶん「マッチングアプリ」って言葉が出てくる手前くらいで、「婚活サイト」「出会い系サイト」って言葉はあった。
「街コン」って言葉がもう出てきてたか、出てくる寸前か?くらい。
いまマッチングアプリになっているサービスも、この時代はWebサービスで、PCでやるものもあった。

カテゴリーがあるならば「オタク系」のカテゴリで。
そして「無料ではない。有料のところ」に絞った。

基本無料(課金してポイント消費するタイプ)のところには“ポイントを浪費させるためのサクラ”がいると聞いたからだ。
あと「本気度の低い人、友達からって人、ただメシ目当ての人」と遊んでる時間がもったいない。
男女ともに、本気で結婚したがってる奴ばかりの場所で戦いたいと思った。
なので、定額制の(月幾らとか、お金がかかる)ところに絞った。一刻も早く退会することを目指した。
あ、でも、男性有料で女性が無料のところは使ってたかもしれない。
利用したサイト名は後述。


オタク系に絞った理由

「オタク系」に絞った理由は、説明するまでもないかもしれないけど以下の2つ。
1.自分がゲームオタクのため。より充足した生活を送るために、恋人・配偶者(になる人)には、私の趣味への理解がほしいと思った。
2.私のパーソナリティーを面白がってくれる・魅力的だと感じてくれる人がいる可能性が高いと思った。

これから始まるいくさはお遊戯じゃなく、切ったはったの真剣勝負になる。少しでも勝算のある戦い方をしなければならない。

私はアムロの乗るガンダムのように、どこで戦っても無敵のスーパーニュータイプ兵士だろうか? …これはもちろんNOだ。
過去の戦績は前妻の1勝以外は全敗・全機撃墜(8機かな)だった。
ジェリド中尉だってそんなに墜ちてないw
では、全く戦うすべをまったく知らず蹂躙されるだけの市民か?
これも、まあ、あんまり自信はないけど完全に0ではないよね。結婚してたわけだし。これもNOだ。錆付いてなければだけど。
ガンダムでいうなら、モビルスーツの操縦の仕方くらいはわかる、練度の低いジオンの学徒兵、ないし退役軍人くらいではあるはずだ。
ワシはそんなにのろまかね?歳の割には素早いはずだ!

オタクなので、汎用MSではなく局地戦用の機体…量産型ズゴックのパイロットあたりじゃないかな。
連邦VSジオンでもズゴック使ってたし。

正直ガンダムには勝てる気がしねぇけど、この作戦ではガンダムを相手にする必要はない陸ジムを1機撃破できればいい。と自分に言い聞かせて戦った。

ズゴックのパイロットならば、どこで戦うべきか?

これも説明の必要はないかも。もちろん水中だ。

宇宙に(可能ならば陸上にも)行くことはなく、水中に潜み、ガンダムをおびき寄せて戦うべきだ。ズゴックで宇宙(そら)に上がるのは自殺行為だ。
ソロモン要塞(原宿)で大規模な防衛戦(街コン)があるからといって、出撃してはならない。
大西洋・ベルファスト基地(秋葉原)でやるならば出撃を考えてもいい。

得意な地形で戦うことで、少しでも有利にする。不利を被る場所では戦わない。
…当時の自分の恋愛哲学(そんな大層なものがあったのか、分からないけど)に則った行動だった。

これは総合的に振り返ると、成功だったと思う。
それでもたくさん痛い目も見たけど。結果として趣味の合う嫁と結婚できたのだから。


お相手に求めた条件は2つ

お相手を探すのに「条件」の設定は必須ではあるが、あまり多くの項目を提示するとマッチングできなくなる。
自分が高年収イケメンの20代ならば条件をたくさん提示しても構わないのかもしれないけど。
私のようなワケアリ物件がいくつも提示する等おこがましいことだ。と思ったけど。
私が婚活でお相手と会ったときに、絶対必要と思った条件を2つだけ設定した。

1. 食い物の好みが似ていること
2. 趣味が近い、または理解があること

この2つは、外せないと感じていたものだ。今でもあまり意見は変わっていない。
これらを知ることができない場合は会って話してみて探る。
推し量れなかった場合・聞き出せなかった場合は「NO」という感じで行動していた。

本当のところは、条件は細かく紙に書きだしたら、他にもたくさんあった。
以下は、列挙した際に出てきたものだけど優先度の低い項目とした。
会った時に話をして確認はしていたが、プロフに条件として記載することはなく、これに当てはまらないからといって会わないということはなかった。

・あいての年収は不問、DINKS志望でも専業主婦志望でも別にいい
・一応、”仕事をしたことがあるか”はチェックしていた。社会人は忙しい。仕事はやらなきゃいけないもの。…ということを理解してるかはよく確認した。
・ジェネレーションギャップはあってもいいけど会話が楽しくできることは必要かも
・お金の使い方、酒癖、喫煙、家族の宗教などは即ブロックではなく、会って話して判断。お相手が喫煙者だったら、私も喫煙者になると言う選択肢もある
・年齢は特に制限を考えてなかった。年上と仲良くなって子供は無理だなってなったらそれはそれで、そういう人生もありだなと。「婚姻可能年齢以上、母未満」という感じになるかなと思う。書く必要があるときは、20~45みたいに適当に書いてた。
・バツありOK。けど連れ子は無理と思った… “無理”って単語が唯一出たのはコレだけかも
・デブぽちゃ可、可というかむしろ好き。但し健康ではあってほしい。

「条件がいっぱい出てきちゃう。高望みっていわれたくない」
このくらいは普通であって高望みではないよね…?(同意を求める) と悩んでしまう人は多いと聞く。
まあ自由に書いたらたくさん出るのは当然だと思う。
私は条件をバーっと出した後、優先度を数字でつけた。
優先度を付けるとき、同じ数字は2回使わない(1番が2個ある。とかにしない)ようにした。
そして、3から下は捨てる…というか捨てはしないが、仕舞う(必須でない。満たしてなくても会う。会って話してから判断する)。という感じでやってた。

最初に会ってみて、それだけで付き合うってワケじゃなくそこでお別れってことも普通にあるわけだし。まずは会ってみよう。と。
会うための条件はあんまりガチガチにしないほうがオファーが増えるだろう。と踏んでのものだ。
何度も言うけど私は友達が少ないので、友人経由で出会いの機会を多くすることができなかったので、余計これは大切だったと感じた。
多分、判断としては正解だったのではないかと思う。
(機会だけ増えてもアレなんだけども)機会が無いのに比べたら全然いい。


利用したサービス・サイト名

婚活サイトでオタク「だけ」を対象としたサービスを運営してる会社はまだそんなに多くなかった。
なので普通のところ込みで、お相手を検索するときに「ゲーム」とかで検索し、ヒットした人に声をかけた。

ヒットした人には全員にメールするくらいの勢いで連絡した。

婚活のプロフィール欄・エントリーシートって、年収や職業なんかを書く欄は必ずあるのに、好きなゲームクリエイターとか、バーチャの段位とかを書く欄がないじゃない?
その辺はぜんぶ聞かなきゃならない。

話してみたら「ゲームけっこうやりますよ、サンシャイン牧場を少し」という人もわりといた。
そういうのじゃないんですよ、そんなんでゲーム好きを名乗られてもな、と何度も思った。まあサンシャイン牧場は私もやってたけど。

メールをした人のうち1割が返信をくれてチャットでき、そのうちの1割と会える。会った女性のうち1割と付き合える。と仮定すると、1000通メールを出せば彼女ができることになる。

この人は乙女ゲーム好きっぽいから話し合うかなあ? この人は写メが無いなあ。…なんてことを気にしてる余裕などない。ノルマは1000通だぞ。全員にメールしろよ。
そのくらいの勢いで活動してた。
私が何通メールを出してるかは、他のユーザーには分からないことだ。何を恥ずかしがる必要があるか。半ば開き直っての作業。
でもそのおかげか、ピーク時は毎週土日、違う女性と会うくらいの頻度でデートをすることができた。
日によってはランチデートしてバイバイしたあと、別の場所で他の人とディナー。ということもあった。
デートっていう言い方は語弊があるよね。婚活のデートはどっちかというと面接って感じだよね。

◆婚活パーティー

1. アイムシングルhttps://imsingle.tv/
2. バラードコンプレックスhttp://eternalballade.blog62.fc2.com/
3. アエルラhttps://aellura.com/
4. オタ恋 もうサイトないみたい?

婚活パーティーって最近はテレビでも取り上げられたりしててそれなりに浸透したと思うけど、異世界のゲームだなって思った。
上記の4つに登録したけど、パーティーにじっさいに参加したのは1のアイムシングルだけ。(参加して疲れたので、サイトでのチャットやメールメインに移行した)

アイムシングルのパーティーは、新宿歌舞伎町の喫茶店?レストランだったかも?で開催だった。
「ゲームオタク専用」みたいな回があったので勇気を出して参加してみた。
参加費は6千円くらい。女性は2千円だったかな?

いわゆる「回転寿司」形式だった。

数分ごとに席替え--女性は座ったままで、男性だけが座席を1個ずつ横にスライド移動--をして、向かい合わせの相手とお互いに自己紹介をしていくのが第1ラウンド。このため何回も何回も自己紹介をする。

何番の人と何の話しをしたか?を正確に覚えておくのは困難。メモをとる時間もあんまりないので情報整理力と記憶力が問われる。
「2番・金髪の子はメタルギア、3番・メガネの子はアメコミ、4番・おさげの子は声優好き、あとおっぱいデカい…」みたいな感じで。
ひとりあたりの時間はクッソ短い。自分ことも相手に伝えなきゃいけないし、相手のことも知らなきゃいけない。3分とか4分とかしかなくてきつい。

少しだけ男のほうが人数多かったので、男だけはスゴロクの一回休みみたいに「誰とも話さない時間」(向かいの席に誰も座ってないターン)があった。
飲み物飲んだり、前に話した人の情報メモってまとめたりしてた。
この時間あってよかった…! 女性の皆さんは大変だったろうな。

第1ラウンド終了時に、“あなたのコト気になりますカード”を書かされる。
気になった人の(名前はまだ非公開なので)名札についてる番号を書くのだ。3枚まで出せた気がする。
カードは運営に回収され、お相手の手元に届く。
「いまあなたは、○番と△番と□番の人から“気になります”と言われてますよ!」ということが知れるという段取りだ。
これは、「もらえた人」にとっては、カップル成立するために有効なものであると思う。
カードくれた人ともう少し仲良くなれば、カップル成立の確率も高まるというものだ。
自分も相手もカードを出すので、両想い(大げさかw)であるコトがわかったりもするわけだ。

しかしだ。
男女ともに、1枚ももらえない人もそれなりの人数いる。
お前は今期売上げゼロですよみたいなのを突きつけられるのは、精神的苦痛が伴うよね。
まあ中学でも高校でも告白してフられるのでも営業でも販売でも何でも、敗北者には非道い現実の突き付けと精神的ダメージや惨めさが必ず付きまとうのは世の常だったわけで。
婚活だけが、その辺配慮されてますよ大丈夫安心ですよ、なんてなるわけないよね。
安全な場所にずっといて美味しい結果だけもらえますよ。なんてシステムはこの世のどこにもない。上手くできない奴が凹まされたり苦痛を受けるのは学生時代の恋愛でも婚活でも似たようなものなのだな。
クラスメイトに告白してフられて後日それがクラス中に知れ渡ってて晒し者にされる、とかと比べたら、カードがもらえないくらいは全然マシだけど。

ここで「も」負けるのか。という気持ちはある。
でももう大人だし飲み込むしかない。

その後の、第2ラウンドは「フリータイム」と呼ばれる時間。
第1ラウンドでいいなと思った人と、もう一度話せる。というものだ。
私が参加したパーティでは、女子は席に座ったまま、男子が女子のところに行って話すスタイルだった。
列を整理したりとかはなくて、ヨーイドンでわちゃわちゃっと移動する感じだった。
※近ごろは男が行くターン・女が行くターンに分かれているケースもあるのだとか?

男が誰も来ない女の子も当然いて、ちょっとかわいそうな気もした。けど自分のことで精いっぱいだったな。
フリータイムは何回かあって、全部終わったら「何番の方が気になります」ってカードにもう一度書いて、運営に渡す。(第3希望まで)
運営のほうでカードを集計して、両想いだったカップルが発表される。カップル成立した2人は退店し、町へ消えていく。という流れ。

いろいろ、異世界だなって感じた。
これはそういうゲームなんだと思って開き直って楽しむつもりで取り組んだ。

ありがたいことにカップリングもできた。
カップリングできたと言っても付き合うというわけではなく、そこから面接開始というか、そこからお友達というか。

お相手とは、自己紹介で3分、その後のフリータイムで10分くらいしか話してないわけで、そんな程度で恋人になるわけがない。

喫茶店とか行って、パーティーでは時間が短くて話せなかったことをいろいろ話して、気があいそうなら次のデート(=二次面接)の約束。という流れになる。

婚活パーティーはとにかく疲れる。
上手くいけばもちろん充足感があるしホッとするけど、そうでない場合はとてつもなく気が沈む。体力が居る。

何だこのイカレたゲームは。というのが正直な感想だ。

これに一番近いのは「刺激に飢えたセレブが夜な夜な実弾でロシアンルーレットに興じる秘密のサロン」だと思う。

そんなサロン行ったことないけど。

人生において、貴重な経験だったとは思う。けどもうやりたくないな…

◆サイト

1. omiai 
https://fb.omiai-jp.com/
いまはスマホアプリになってるんだね。
当時はFacebookアプリだった。
PC/WebブラウザでFacebookにログインし、そのなかで見るものだった。
男性のみ有料だった。月額2千とかだったかな?

結果としては「このアプリで9歳年下のFカップと結婚した」ということになる。

かなりの人とやり取りした。私にとってのジャブロー。主戦場だったといえる。
アプリ上ではプロフの検索ができることと、匿名の状態で、LINEみたいなチャットができるの。
チャットを5回以上するとイイネボタンが出現する。とかだった。
お互いにイイネボタンを押し合うと、ロックが解除されてお互いのFacebookページを知ることができる。(=アプリの外でつながれる)
Facebookページには連絡先が書いてある人もいるしメッセンジャーもある。
その後はメルアド交換するなりお好きにどうぞ、という感じ。
アプリがサポートするのはここまで。シンプルな内容だったと思う。

同時多発的にいろんな人とLINEみたいなツールで話しするんだけど最初は名前がイニシャルで顔も分からない。
複数の窓を開いてチャットしてたら、違う人との会話を別の人にレスしたこともあったw

成婚して退会する際に、エピソードを紹介させてもらえたらアマゾンギフト券3万円分だったかな?あげます的な申し出があった。(運営から)
このアプリが出来たばっかりだったからかな?
魅力を感じたがエピソードがサイトに載るため身バレを恐れて丁重に辞退した。

2. Yahooパートナー
https://partner.yahoo.co.jp/
Yahooは「Yahooお見合い(婚活)」と「Yahooパートナー(出会い)」の2つのサービスをやってて
私がなぜパートナーのほうを選んだのかはよく覚えてない。
検索して出てきたのがこっちだったのか、あるいは2chとかでオススメされていたのか。
一ヶ月幾らでお金払う。
「会うまで」が、他のどのサイトと比べても、ここが一番早かった。
最初は定型文しか送れないんだけど、会うまでの手続きは簡単だった。
サイトで知り合った人とデートしたのはここでアポした人が最初だった。
柳原可奈子に似たソシャゲの企画やってる子だった。
この子とは全然上手くいかなかったけれどw

会うのは簡単だけど、一回会って音信不通も凄く多い。
結婚で無く、恋人探し・友達探しの軽いノリの人が多いのかも?
人気のパンケーキ屋でお茶して、退店直後にブロックしてきたあの女の人も、新宿でイタリアン食ってお礼のメールしようとしたら既にSNSブロられてたあの人もここで知り合った。
顔面については、可愛い子多かったとおもう。そんなに何百人も会ってないけども。
修行にはなった。
とにかくきっかけが無い!という人にも一応オススメできる。きっかけ(だけ)はある。

3. e-お見合い
http://e-omiai.jp/pc/index.php
ノッツェが運営してる婚活サイト
Aちゃん(後述)と知り合ったのはここ。
omiai(Facebook)の次くらいに、ここを使ってた。
さっきのズゴックの話しだと、ベルファストに相当する戦場だった。

料金体系が特殊だった。
昔の話しなんで、今はどういう料金体系になってるのか分からないんだけど。

最初は定型文のメールでコンタクトする。
その後はサイト内でのWebメールのやりとり。
ここまでは全部無料でできる。

いいなと思ったら、男女どちらか一方が「お見合いお願いします」的な、勝負ボタンを押す。正式名称は忘れた。

たしか、これを押すのに5千円かかる。

押したら、相手のところに通知が来る。
通知を受けとったほうがお見合いを受諾すると、お互いメルアドなどが知れる。

面白いのは「受諾するほうは無料」なの。
私が利用してた頃は、女性はボタンを押さず、男性が申し込んでくるのを待つ。という社会ができてた。
男性のほうから「お見合いをお願いする(お金払う)」のが基本スタンスだった。私も何回か押したけど。
私がもっとイケメンなら向こうから押してもらえたのかなあ? まあいいか。

まあ、でも、これは他に見たことがないユニークなシステムで、面白いなと思った。

当たり前だけど「ボタン押したらOKしてくれるかどうか?」を事前にお相手とすり合わせておく必要がある。
払い損にするには高いもんね、5000円。
お互いに合意が取れてからの告白。という流れになっていて、大人の恋愛の手順みたいなのが少し学べた(笑)

モテない中高生男子(=私)って、意中の女子と仲良くなる前にいきなり告白して玉砕するじゃん?
友達同士のままで「告白しなくてももうオッケーだってわかる程度までじゅうぶん仲良くなって」おいて、告白は予定調和の確認作業……っていうフロー。
モテる奴は高校生ぐらいのときにはもう熟知してて、私みたいな非モテは大人になってもわからないの。そういうのってあるよね?
このボタンの仕様を(ヘルプページで)みて、あーなるほど、そういうもんなんだーって学習したよ私は。

ちなボタンを押した人はみんな受諾してくれた。

5000円払って会って、当然飯もおごるじゃん?
(Yahooパートナーみたいに)食うだけ食って即ブロックとか即音信不通みたいなのがあると怖いんだけど、そこまで高レベルなハンターは1人もいなかった。真剣に結婚を考えている人が多かった印象。
そのぶん、会うまでの道のりが結構遠い。みんな警戒が強い感じ。
フィーリングがあわない人とは、ボタンを押すところまで行かずにその前で切れたので、システムも良い感じに機能してると思った。

Yahooパートナーとは逆と思った。
ヤフパのユーザー軽くて不快なことがままあったので、個人的にはここの印象は悪くない。

顔面は全体的にヤフーのほうが高レベルだったと思う(私が会った中で、あくまで主観ですが)
プロフに写真のせることが如何に大事かをここで学んだ。
進展が基本遅いのに顔写真上がってないとさらに速度が鈍る。
こっちの顔を見せないとそもそも最初のメールの返事が来ない。
向こうの顔知りたくて写メ頂戴ってやり取りを行うのも手間になる、
いまは360カメラとか、写メを盛るアプリも増えたので活用するといいと思う。
当時はまだ無かったので普通の自撮りをあげてた…

◆出会った人たち(覚えてるぶんだけ)

誰か1名と付き合うことに(彼氏彼女に)なった瞬間に、原則婚活は終了と思う。就職の内定のようなもので。
付き合っていない間は、いろいろな人と会う・複数人とデートするのはアリだと思う。
デートって言う単語は誤解されやすいよね。さっきも書いたけど「面接」だよね。いろんな会社の面接を毎週受けるようなもの。
この時点ではまだ他にも何名かとはデートのアポが続いていたが、今の嫁と正式にお付き合いすることとなったタイミングで全てにお断りを送った。

・Kさん
アイムシングルのパーティで出会う。
本格的な婚活の第1回が、新宿のお見合いパーティー、アイムシングルだった。
普通のパーティーではなく「ゲームオタク特集の回」だった。
同い年でメタルギアが好きで、話も合うなって思った。
一瞬だけ付き合ったのだけど、その後即終了となった。肉体関係には至らず。
恋愛にキラキラしたものを求めてるなって思った。
こっちは一応だけど一通り経験済みで、いろいろと悲しい思いをして
自分をワケアリ物件だと認識した上で再婚のために婚活してるので、認識のずれが起き、2ヶ月しないで別れた。

Kさんと別れてから本格的な婚活が始動した感じ。
彼女できました!って親や上司に報告しちゃったよ。どうすんだよwwwみたいな感じの出だしだった。
その後復縁を迫られ(?) 友達として何度か会ってみたりもしたけど。
これはKさんの気持ちがよく分からなかったな。
友人とかに「勿体ねえぞ」とか吹き込まれたのかなあ…。
他の婚活の人と会う時と同じノリでデートはしたけれど。
今の嫁と付き合うことになったので、それを報告して、さよならした。
家庭のこととか、今思うと不安な要素が多少あった。
Kさんは、最初に会ったときより(私が)太ったこともすごい気にしてた。
私はこっちが真の姿で、やせてる私のほうが特殊なんだ、残念ながら。

パートナーに何を求めるのか、という意識のレベルが今の嫁と私は近くて、Kさんは近くなかった。

勘違いすべきでないのは、
良い/悪い、持ってる/持ってない、どっちか一方が正しい/正しくない ではない。ということ。
近いか・遠いか」なのであり、遠い場合、分かり合えないのは仕方ないのである。
相性というやつだね、徳川家寄りの武将なのか、豊臣家寄りなのか。
ギレン派か、キシリア派か、はたまたダイクン派なのか。

いろんな人がいて、みんな異なる要望を持ってるわけで、しっくり来る相手ばかりではない。

遺恨を残さず、平和的に終われたのは良かったと思う。

・U子さん
e-お見合いだったと思う。
食事ご一緒して、フランス料理食べた。そのあとカラオケいって、軽く呑んで終了。
フランス料理はすげー旨かったけど、奮発しすぎたかも。。。
恋人でなく面接なので、幾らくらいの店に行けばいいのか?をいい感じに整えるのってけっこう難しい。
しかも知らない土地だった。知ってる店なんかないし、そこでご飯エスコートするのは難易度高い。
ネットで調べて、そこそこ評判いいとこへ。という選択肢しかない。
なのでたまに凄い良いとこに行ってしまうことがあるw

この問題はけっこうずっと悩ましかった。
この駅降りたこと無いわ。店なんて知ってるわけねーだろ。みたいなこともたくさんあった。

普段遅くまで会社にいて「♪晩飯も社内でひとりインスタントフード食べてんだ」みたいな感じなもんで。
美味しいご飯屋さんの開拓とか全然できてないままいい歳になっちまったよ私は。

当時、婚活界隈では、
ファミレスだと(ファストフードも)しょぼく見られる。
ステーキとかスシとかコース料理とかは高すぎる。

って感じで言われてた。

基本、デート(面接)中の食事代はこちらが出してたので、あんまり高いと財布がきつかった。
チェーンではないちょっとだけオシャレなスパゲッティ屋とか、昼2000/夜3500(酒別)…くらいの店を知っていると便利かも。と思う。
面接の食事はそんなには長時間にならないので、酒もそんなに飲まない傾向だし。
飲み屋の場合は東方見聞録以上個室のトコ。みたいな感じかなあ。初回から酒ってことはあんまり無いけど。

その点、「中華街」は良かったと思う。
地元民でもない限り、特別感あるし。値段もランチなら、あと店を選べばそんなにしない。美味しい。デートスポットも近い。
いちおう地元なので少しくらいは知ってる店もあるし。
横浜市在住ならば中華街デートは活用すべきと感じた。
全部中華街でもよかったんじゃないか…?

あと「パンケーキ屋さん」は使いやすい。
昼飯って感じじゃないなって時間のときはパンケーキ一択。
横浜駅周辺だと「チーズカフェ」もよかった。
まだ2号店できる前だったのでラブホ街のほうの店だったけれど。。。

話を戻す。
U子さんは「普通の人」だった。悪く言うと没個性、空気。何もかも普通。
趣味の話一個もあわなかった。
なのでメールでお断りしたら、スゴイ押して来てた。
趣味が異なる・知らない者同士の方が、興味深く理解しあえる、的な。
そんなことをメールで言われた気がする。
いろんな人にもらったメール類、今の嫁とつきあうことになったときに全部削除してしまったので詳細はもう闇の中だけど。
デート中リアクションあんまり無かったので意外に思った。
私の話、楽しくなかったかな…と思ってた。

私はゲーム詳しい人とゲームの話ししたいです。
私そんなにいい物件じゃないんだけどなと思った。
私の容姿に惹かれたとは考えにくい。
趣味も合わないとなると、あとは年収、か…? いい飯食っちゃったからな…

「ゲーム」で検索して声かけたんだけど、そんなにゲームしない人だった。
ああ、ゲームとかも好きですよー。って言うだけだったら誰でも言うよな。ということを学んだ。


・シュタゲ好きな21歳の子。
若い子。名前忘れた。
出会った女性の中で、たぶんこの人が最年少。大学生だった。
どこで知り合ったのか忘れた。Facebookのomiaiだったっけ。

最初から濃い目のゲーム好きだと分かってたのでアキバで会った。
UDXでごはん食べて、シュタゲの聖地めぐりを少しだけしながら話した。
食事は高価なものではなかったけど喜んでもらえた。礼儀正しい子だった。

ただ、夢見がち過ぎて。
説教しそうになって(したかもしれない)、ああこれは私のほうがダメだなって思った。
すごくいい勉強になった。自分が年寄りであることをよく理解できた。
社会に出てない奴の、大きな夢を語るのではない、甘ったれた話しを笑顔でうんうん聴けないもの。

仕事が辛いのは当たり前で、辛いけど打って出て戦って、勝たないと(勝とうと努力しないと)。
当時の私は、成人してる全人類、そのへんまではやるのが基本だ。って思ってしまうタイプだった。結果にコミットできてない人でも別にいいんだけど、コミットしようとすることは必要だろと思ってた。
戦いに行きたくない、競争のある世界を一生避けて暮らしたい、
…という方向の与太話は、聞いてて辛かった。

年取った今、思うに、好きなことをしてもらって、ついでに専業をしてもらう…という未来もあったのかな。と思わなくもない。
まあただ大学生だし、お嫁さんになって子供はたくさんほしい、とかそういうことも特に言わなくて、好きなゲームして過ごしたいとか、海外に行ってみたいとか、アートをやりたいとか、そういう感じよ。
実現できたらいいねとは思うけど、私が実現してあげるのは違うよね。私はお父さんじゃないし。

まあこれも合う合わないだよね。実現してやりたい!って人もどこかにいると思う。
もっと若い子(ないしはもっとパパ)と付き合うべきだよ。私はあわなかった。
私のお相手は、民間で仕事してる(またはしてた)社会人にしようって思った。

・マッサージ師のお姉さん
エロいやつではなくガチのマッサージ師さんとも知り合った。
ちょっと年上で、私より5個上くらいだったのかな?
本人はそれを気にしてた。
すらっとして綺麗な人だったけど、やせ方が疲れを感じると言うか、幸薄い感じだった。

横浜の個室居酒屋で食事した。
そんなに高級な店で無かったけど個室だったし、手ごたえはまあまあ。
SNSアカウントとかも交換したけど、続かず。

趣味や食事の好みがあわない感じかな?と思って2回目のお誘いをしなかった。
向こうからしたら、私が若すぎたか、趣味がガキっぽく感じたのかもしれない。
向こうからも連絡来ず、自然消滅。
マッサージ受けてみたかったなw

・意識高い系の子
知り合ったのはFBのomiaiだったとおもう。

会ったときに、お勧めのゲームを貸してくれた。
見た目はかわいかった。けどなんか噛み合わないなってずっと思った。
終わってチャットで次の約束しようとしたら、ないっすわ的な返答。

ナシだなってのはチャットでもうはっきりとお知らせいただいて、お別れはドライなもんだった。

けどお互い最後まで社会人同士として、最低限の敬意と感謝の念を持ってやり取りできたと思う。最低限のね。
結果だけで言うとメッタメタにされ取り付く島も無かったという感じなんだけど、不思議なことに嫌な感じはしない。
大人としてちゃんとしてる人だったからなのかな、と思う。

ゲームのディスク返す必要があったので、2回あった。
返すときは駅のホームでハイって渡しただけだけど。

・ソシャゲプランナーの子
Yahooで知り合った。名前忘れちゃった。
ネット婚活を開始して最初に「1対1でデート」したお相手。
ちょっとぽっちゃり系で柳原可奈子っぽい感じ。結構かわいいと思った。
元町の和カフェでお茶した。

私はスマホのゲームやソシャゲは苦手で、スキルがものを言うアーケードスタイルのゲームが好みなんだけど、その子は、ガラケーの軽いサンシャイン牧場的な女子向けのソシャゲ作ってて、その子は携帯大好き。

「ゲーム性とは何か?」って話で意見が合わず衝突。
同じゲーム好きでも、嗜好が違う人はダメだということを学ぶw

・携帯の位置ゲームとか2次元のイケメン好きな子
家がそこそこ近所(2駅くらい)の人だった。
2回会った。

初回は中華街。お昼に中華食べて、ランドマークの展望台でお話しした。
ガラケーの国取りゲームが好きだとか。
ランドマーク周辺で取れる国があるとかで攻略するのを横で見てた。
そのゲーム、イケメンコンテンツだったと思う。
有名な場所にチェックインして(城攻めして)キャラを集めるようなゲームだった。

話も面白かった。同い年か、むこうが1個下だったか。

2回目は横浜のイタリア料理店へ。
好きな味だったようで、かなり喜んでもらえた。
お互いにテンション高く「また会いましょう!」って約束して調整してたんだけど日取りが合わなくて。
そうこうしてる間に今の嫁と付き合うことになったので、メールでお別れ。

明るくお別れできた。

・動物好きの人
Omiaiで知り合った。
犬を飼いたい、という話しをしたら盛り上がった。いろいろ教えてもらった。
男性恐怖症らしく、結婚相手を捜しているわけではない(というかいきなりは怖い)という。
じゃあ友達探しですねー、友達になりましょうか。とomiaiアプリ上で話した。

今の嫁と結婚することになったのでそのことを報告。
お祝いの言葉をもらった。
その後は犬の話しかしてない。

この人とは一度も会ってない。
現状交流も無いけど、婚活関連で唯一、SNSに登録が残っている。
会話も特にしてないけど、たまーに子供の写真をイイネしてくれる。

・Sさん(天女)
Omiaiで知り合った人。いまだにLINEだかFacebookだかの「友達かも?」に出てくる
友達じゃねーから!笑

スゴイ美人だった。
スゴイ美人だった。
大事なことなので2度言いました。

浅草デートしてロシア料理。何とむこうのエスコートだった。

そのうえレトロゲームが好きだという。マジか。

PCエンジンの話とかできて超面白かった。
シュビビンマンとかイースの話ができる美人!
なんだそれ。神? 天女か?

メールがある日全然来なくなって、海外旅行に行ってたらしいのだけど
知らずに追撃のメールしたら「ウザ」って切られた。
海外行くので返事できないよ、みたいなことを事前に伝えてくれりゃあ追撃なんてしねえのに。
まあ向こうにとって私その程度だったんだと思う。

いい思い出ではないけれど、
こんな人が世の中にいるんだ!と、人類に希望が持てたことだけは良かった。

・Hさん
婚活サイトと関係なく、紹介してもらって知り合った。
3つくらい年上で茶道の免許を持ってた。

美人。私にはもったいないくらいの美人だった。

しかし紹介された時期が早すぎた。
四十九日のあとくらいだった。
生前の前妻と私は婚姻関係にあったわけで、あんなことが無ければラブラブなままだったはずで。それどころではないメンタルのときに紹介された。
これでは上手く行くものも行かないよね。

結果として、Hさんには、私がまともな生活に戻るための手助けだけをたくさんしてもらうような格好となってしまい申し訳なかった。いろいろとご迷惑をかけてしまったな。と思う。
何度か食事に行ったりしたけど、あんまり上手く行かなかった。
理由はシンプルで、私が情緒不安定だったせい。
相手が何を求めてるかとかを、私のほうに考える余裕が無かった。

ゲームは詳しくないけど嫌いではないみたいでモンハンとかもやるらしい。
あと美人だなって思った。

・Aちゃん
e-お見合いで知り合った。3つ上の人。
最有力候補の一人だった、今の嫁とAちゃんのどっちか、だった。
…と言っていいのではないかな。

3回デートした。4回目のアポもしていた。
私の地元である横浜に遊びに来てもらう予定だったが、直前でお断りとなった。

昔ゲーム会社でデザイナーしてたらしい。
美人とは思わなかったけど愛嬌系で、一緒にいて癒される感じだった。
心の隙間を埋めてもらえるようで居心地よかった。
遠方に住んでいたのだけど、こちらにくる用事があったとかで一度都内で会って少し話したのが最初。
動物が好きだって話になって2度目はズーラシアで動物園デート。
3回目は向こうの地元に行った。
ドッグパークで犬と戯れ、地元の名物グルメをめぐり、映画をみて(たしかアベンジャーズ)、ショッピングセンターデート。
朝から晩まで盛りだくさんな内容だった。

楽しかった。

婚活においては3回目のデートで結論を出すべし、という鉄則があるとか2chか何かで見た。
が、告白はしなかった。4回目の約束をし、結論を延期した。
3回目で告白しなかった理由は「恋愛感情とは違うな」という思いがあったため。
その後、今の嫁とつきあうこととなったためにお別れした。

前妻の代わりというか、癒しを求めて依存してたと思う。
その点はお詫びと謝罪をした。
前妻の事は詳しく話し済みだったので、それは感じていたとも。
「好きだった」と言ってくれた。仮に依存でも嬉しかった。とも。
断る側の辛さみたいなのをアラサーになって生まれて始めて経験した。

・赤レンガ倉庫のビルズでパンケーキ食った人
背の高い女。名前忘れた。
何故無言になったのか。パンケーキは最後まで食ったくせに。
パンケーキ代の分くらいは、何が気に入らないのかを教えて欲しかった。胸糞悪い。
反省点として、赤レンガ倉庫は公共交通機関の便が悪い(=駅が遠い)ので、車をもっていなければ人力車や船などの面白い乗り物を使うなどしないと、お相手をちょっと歩かせることになってしまう。歩行中も会話を絶やさず楽しく過ごせればいいけど……まあ、その辺が原因だったんじゃないかな。と思った。

・新宿でイタリアンたべた、ダーツ好きの人
おごらしといて即座にブロックってどういうことなの。胸糞悪い
帰り道に今日楽しかったですメールを送ろうとしたらもう送れなくなってたというね。
そこそこ話しできてたと思ったんだけど、実際のところまるでダメだったパティーン。

胸糞悪い人はもっといたと思う。
チャットで「私と話してて楽しいですか?」みたいな挑発してきた子とか。
けど私が相手の胸糞を悪くさせてるケースもあるだろうしなぁ。。。
その辺はお互い様なのかも。

たどり着いた結論として

サイトで出会う人たちはそもそも他人だし。友人ですらないわけで、
「ダメ出ししてもらえる」と思うのはおこがましい。

就職活動でも、作品の詳細な添削はしてもらえないし。。。

他人同士が、付き合うなり結婚しようってんだし。
セックスとか粘膜の接触だって、婚活とは切っても切れない話。あんまり堂々とは話さないけど、近日中にこの人とヤる!OKか? ヤレんのか!?こいつと!? と常に問いかけられ続ける。
両者「ヤレる!」となったら成婚。もういい大人だし、このくらいの判断はしろよ! と突きつけられる。
大人同士の婚活ってそういう感じだなと、少し思う。

学生時代の普通の恋愛と、年とってからの婚活の違い

歳をとると結婚して子供を作るまでの時間制限のようなものが、
どんなに綺麗事で理論武装しようが絶対にまとわりついてくる。

ここで戦う限り、逃れる事はできない。

そうなると、年齢が高ければ高いほど、恋愛でソワソワしたり、ドキドキしたりメソメソしたりしてる、ドラマのような、FFでいうイベントムービー的な場面を大幅スキップして、次々と決断をして行かないといけなくなる。

キラキラした恋愛は「婚活などする必要ない人たち」のためのコンテンツである。と思う。
私みたいなワケあり物件は出会いを提供されることだけでもありがたく思わなければならない。
上手に活用して、人生ゲームのコマをうまく進められれば御の字。
ときめいてる時間はないのだ。年数を計算すれば分かるよね。
本心では、分かりたくはないけども。

色々経験済みの大人はスッとそれができるのだろうけど。
言ってしまえば私を含む婚活ユーザーの多くは、
そういうのを全然経験しねーまま大人になっちゃったから、婚活なんてものをしなきゃならん有様なわけで。

ソワソワ・ドキドキ・メソメソ・胸キュン・などを若い頃経験してない人は(私もバッドなのしか経験してない)
大人の婚活に青春の恋愛のトキメキ的な要素を求めてしまい、失敗する気がする。
わかるよ、したいよねそういう経験。人生で一度くらいは。私もそう思う。
でもそれはもう得られないのだ。
タイムオーバーなのだ。
…ということを理解して飲み込んで、大人の婚活は、アレとは別のゲームなのだと思って取り組んだほうが上手く行く。と思う。

一作目(学生時代)は恋愛ゲームだったけど、
続編(婚活)はシューティングゲームです。
みたいな感じ。

上等だ。
シューティングゲームであっても、クリアはしなきゃならん。

中学生のデートとは根本的に違う。いや、中学生の頃にデートしたこと無いから中学生のデートのこと良くわかんないけど(高校のころも無い)。

会話デモシーンはサクラ大戦のLIPSみたいな感じかもしれないが、返答するまでの制限時間は超短い。早くこたえないとどんどん歳をとる。

婚活は、トキメキを求めすぎると上手く行かないと感じた。
欲しいのはわかる。
トキメかない相手と何かしようって思わないのも分かる。
でも別ゲーになったことを理解して進めたほうがいい。と感じた。

失敗して凹んだら

真剣に相手を探していればいるほど、ミスマッチだったときの摩擦は強い。
強くて当然と思う。
だからこそ、うまくいかなくても必要以上に落ち込む必要もない。
巡り会わせがよくなかっただけ。自分が悪かったって思い込みすぎると心が磨り減る。
豊臣家寄りの武将だった。仕方ない。
悪かったのではなくて、遠かったのである。
そう思うことでやり過ごしてた。

就職活動に近い。

失敗したら、次に向けて、改善を一刻も早く!とか、仕事だったら考えちゃうけど。
それに追われると「婚活疲れ」のバッドステータスがつく。

改善するか、せずに次行くかは、選択できる。
数こなせば、改善しなくても上手く行く場合がある。
婚活はパーソナルなもので業務じゃないので、それで構わないとおもう。
イイ感じの相手が現れるかどうかは保障されないけれど。
今のままの自分とピッタリ合う人もいるかもしれない。というところに賭けるのも、場合によってはありだと思う。

レベルアップはそんなに一瞬では出来ない。
しかし残された時間は(人によるが)限られている。
今のレベルで戦える相手とめぐり合えるよう次頑張ればいい。
お祈りされたらさっさと次!というのが大事だなって思った。

個人的には「数撃てるうちは、改善するより数撃つほうを優先」でいいとおもう。
腹筋してお腹引っ込めようとか、そういうのは日々やればいいけど。

あと、男女ともに、値踏みされてるだけではなくて、値踏みするだけの立場でもなくて、お互いに値踏みされつつも相手を値踏みしている。
対等であり双方向のものである。ってことを尊重することが大事だと思った。

これが、どちらか一方向ばかり強くなってしまうと、失敗すると思う。

謙虚になることも強気になることも、どっちの要素もある。
条件を振りかざすことばかりムキになってもダメだし、うまくいかなくて卑屈になりすぎてもいけない。

人と人とのことで、お互いにゴールに向かって戦いを続けている。
相手も人間であり、社会人同士なのだということ。
最低限の感謝と礼節。ダメだった時も忘れないように。
当たり前のことを言ってるようだけど、これ意外と守れない。お相手を貶してる訳でなく、汚い言葉を使っているのでなくても、結果として「自分が自分が」という行動をしてしまう場合があるように思う。

これは婚活に限らず必要なことだよね。
この気持ちは忘れないで行きたいと思う。


以上、ちょっと昔のことなので情報としては即活用できるようなものでないかもしれないと思う。
こんな昔話の垂れ流しにお付き合いいただいてありがとう。

誰かの何かの役に、少しでも立つならば嬉しいし、そんあわけあるか!と笑ってもらっても構わない。

読んでくれた人に、同じように婚活中のオタクの人がいたら、無事成功することを祈っています。

[B] で ぬけます.