見出し画像

ゲームメモ012:ソンソン(アーケード、ファミコン)

カプコンから発売。1984年にゲーセンで稼働したアクションシューティングゲーム「ソンソン(リンク先は個人で紹介されてるサイトさん)

「スト2」や「モンスト」で有名な岡本吉起氏が若かりし日にデザインしたゲームだ。
1986年以ファミコン版が発売している。
先日(約40年越しくらいで)ファミコン版をクリアできたので
ゲームメモにしておこうと思う。

どんなゲーム?

ジャンルは横スクロールのアクションシューティング。
強制スクロールで右に向かって画面が流れていく中を、ショットで敵を倒しながら進んでいく。
飛行機モノのシューティングと違うのは、主人公も敵も床の上を歩いているという事と、完全な自由移動ではなく画面が6段くらいの「段」になっていて、上下の段に飛び移りながら移動していく。

ファミコン版ソンソンのゲーム中画面

方向キー(レバー)左右: 左右移動 
 ※左を入力すると、左を向く(後ろを向いたままバックで進んでいく)
  右へのスクロールは止まらないが、後ろに向かって弾を撃つことが可能。
方向キー(レバー)上 : 上の段に飛び移る
方向キー(レバー)下 : 下の段に飛び降りる
ボタン(1個しかない): 弾を打つ

操作はこれだけ。非常にシンプル。

あらすじ

「西遊記」がモチーフで、孫悟空(1P)と猪八戒(2P)が画面の右へ右へ、天竺を目指して旅をしていく。
オープニングで三蔵法師と沙悟浄が金角(かな?)に攫われるデモが流れるんだけど、救出する場面は実装されてないw

ゲームクリア条件

敵にやられずにゴールの天竺までたどり着ければゲームクリア。

敵や、敵が出してくる弾(ヤリや爆弾など)に接触すると1ミス。
体力の概念はなく一発アウト。
やられるとその場復活ですぐ次の残機が登場。
残機が尽きるとゲームオーバー。
アーケード版は(DIP SW設定によるのかな)お金の追加投入でコンティニューができる。ファミコン版はコンティニューできない。

その他にやれること

道中に落ちている食べ物(花なども含む)を食べると得点が入る。
敵意外のキャラクターは全部食べ物。
食べ物をとると得点が入る。

道端に落ちている小さい食べ物は1個10点とか20点とかしかもらえないのだけど、6個食べると、得点が高いジャンボフードが出現する。

一定の得点で残機数がエクステンドする(DIP SW設定によるのかもだけどエブリエクステンドなので食べ物を喰いまくって点数稼ぎまくって残機増やしまくるのが正攻法となる)

良かったところ

・かわいい
コミカルなちびキャラは皆可愛らしい。
あと、上記画面写真にも映っているがスコアなどの"数字のフォント"。0が他の数字よりちょっと小さくてかわいい

・食べ物アイテムが多彩。あと、旨そう
前述のとおり食べ物のアイテムを取ると高得点が狙える。
道端に生えている花やキノコ(10点とか)などから、大きなケーキやイチゴ(数千点~1万点)など。ゲーム内にさまざまな食べ物が登場するが、そのどれもが美味しそうで、つい深追いして全部取りたくなる。
果物のアイテムはレトロゲームによく登場するが、このソンソンにはフライドポテトなども登場する。おそらく当時としてはちょびっとだけ珍しかったのではないかなと思う。(後年、タイトーの”バブルボブル”にもいろんな食べ物が出てたけど、それ以前の作品ではソンソンが”食べ物多いゲー”だったといえる)
ドット絵のアイコンのクオリティが高くておいしそうなのもポイント。

・高得点のためのフィーチャー
「スモールフードを6個食べるごとに、ジャンボフードが1個出現する」
スモールフードの登場位置は固定なので、覚えて全部取ることが高得点の近道になる。

「たけのこ」
何もないかのように見える場所に、たまに「たけのこ」が隠されている。
出現場所の上を歩くと生えてきて、取ると1個につき1000点。
生える場所は完全固定なので、これも覚えて取りまくろう。

重要なポイントとして「生やすだけでも500点」入ること。
※取ると1000点なので、合計1500点になる。
敵の攻撃が激しくて取れない場合でも、生やすだけでも挑戦していきたい。
ゼビウスの「ソル」にちょっと似てるかもね。

「Pow」
ジャンボフードをいっぱい取ると(6個だったかな…)「Pow」アイテムが出現する。
Powを取ると、画面内にいる敵が全てジャンボフードに変化する。
敵に囲まれて危ない!というところでPowを拾うことができればウハウハになれる。
但し、「大魔神(デカいボス)」と「関所のおっさん」にはPowが効かないので注意。

・2人同時プレイ
2人で一緒に遊べるのもポイント。
カプコンさんは「その方がインカムの効率がいい」という理由で同時プレイに積極的だったとか。

味方の撃つ弾にやられることは無いが、1Pと2Pのキャラ同士に当たり判定があるので「押し合い」はできてしまい、押されて敵に当たっちゃうことはある。

2人の「合計スコア」が画面に表示されていて、協力している感じが出るのは好きなポイントだった。

ここがもっと欲しいなと思ったところ

・ステージ制ではなくゼビウスのようにエリア制で、シームレスなのはいいけれど道中の変化に乏しかった。
・定期的にやってくる「関所」と「大魔神(大きくて硬いボスっぽい敵)」が毎回基本同じなので何度も戦うと飽きる
・パワーアップ要素がない
・(ファミコン版限定)後半、敵がいっぱい出すぎて処理落ちし、ボタンを押したはずなのに弾が出なくて死ぬことが多い。コンティニュー無しでこれはきつかったw


ファミコンでめっちゃ遊んだのと、実家のそばの駄菓子屋に1回30円でソンソンが遊べる筐体があって、小学生時代の夏休み、凍ってないチューアイスの駄菓子を咥えながらよく遊んだ思い出のゲーム。

超絶おもしろい!!!奥深い!!!  …というほどではないのだけど、気軽に遊べて操作も軽快で(ファミコン版は、処理落ちしなければ。という前提が付くけど)、BGMも耳に残るキャッチーなフレーズで、なんか遊んでしまう楽しさがあるゲームだと思う。
元はアーケードゲームなので、易しいゲームではないと思うけど、アーケードの割には難しすぎない感じにも思える。練習次第でクリアできると思う。

地元の駄菓子屋のソンソンの筐体は、コンパネが特殊で、下図のようにレバーとボタンが左右対称の配置になっていた。

地元の駄菓子屋のソンソンの筐体、こうなってた。。。 なんで?

右手でレバーを持つのはファミコンに慣れていると厳しいw
2Pで遊ぶ場合、両腕を交差して遊んでいたっけ…

[B] で ぬけます.