「Roots of Kawaii」内藤ルネ展
先日、内藤ルネ展に行きました。
ルネの生誕地である岡崎市での記念すべき初開催、会場には多くの人が訪れていました。
東岡崎駅からバスに乗り20分ほどすると緑に囲まれた静かなところに着いた。大きな公園に隣接された岡崎美術博物館は洗練された外観で入り口前のオブジェは私たちをワクワクさせた。敷地内の木々の間を舗装した一本道は外国の風景みたいでした。
~夢見ること、それが私の人生~
今回の回顧展を通じてこの言葉に込められたルネの想いをひしひしと、時にはビリビリに感じてきました。
私にはルネの描く女の子たちはレトロでお洒落で自信があって女であることを心から楽しんでいるように見えるのです。女の子だけじゃない。男の子たちも、動物の皆もあの太い輪郭線とカラフルな色使い、キュートなお目目!一人ひとりと目を合わせるような気持ちで作品を楽しみました😊
作品の間にあるいくつかのパネルには抜粋されたルネの対談やメッセージなどが書かれていたので足を止めて読みました。
誰かの心を震わせたり、強い共感を生むアートは往々にしてその時代の既成概念からはみ出してる。信念を貫いて夢を見続けることが自分の作品を誰かに届けてあげる方法なんだと改めて思いました。
ルネのルーツを辿りつつ代表作から初出資料まで本当に多くの作品を観ることが出来て胸がいっぱいです。
ルネが心の中でいつも追いかけていた「恋さん」はどこか切なげな少女だった。小さな顔に黒髪がよく似合っていたなぁ。イラストとして目に見える形で、ルネが自身の内に描いた夢に触れられることを心地よく感じながら
私はその「恋さん」をとてもいとしく思いました。
個展で出会ったすべての作品を覚えていることは出来なくても、ふとこの日を思い出して豊かな気持ちになったり「恋さん」に出会えたことにはやっぱりすごく価値があるよ。
悲しいことは時間が解決してくれるよって教えてくれたしね。
同じ愛知県に生まれたことを誇りに思います。こうして好きなアートに触れる機会を手に出来ていることにも。
ありがとうルネ、また会えますように。
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