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VRChat用のアバター作成の備忘録:20 Locomotion is 何?

Locomotion

英語の得意な人は単語の意味ででなんとなく分かるでしょう。
そう、「移動」という意味ですね。

私はこの記事を書いている時に、初めて調べてその意味を知りました。こんなこと知らなくてもUnityも使えてアバター製作に全く支障はありませんでしたが、また一つ賢くなりましたね。

Unityの方でのLocomotionは、Playable LayersのBaseレイヤー内のステートに入っていて、立ち姿やジャンプなどのアニメーションを指定するもの(ブレンドツリー)です。

Avatar Discripterの下の方にあるこれ

Baseレイヤーの中に各種ステートがあり、ステートにLocomotionのブレンドツリーがあり、ブレンドツリーの中に個別のAnimationが入る形になります。ロシアのアレ。

Locomotionの中身

枝分かれしているがブレンドツリー。ブレンドツリーの中身が右側で、たくさんΞAnimationが入っています。
アバターがある方向に動いた時どういったAnimationが再生されるかが設定されています。これを見たことある人はごく一部でしょう、たぶん。

モーション自体はUnity単体でも組めますが、今回はアセットを使います。Unity開始編で、使う時に入れるといっていたやつです。

Very Animation

Animationを組む時に便利になるらしい補助ツール。
無い状態で組んだことがないのでどれほど楽になるかは比べられませんが、少なくとも直感的に組めるようにはなっています。あと、高価なので買った時点で使命感が湧きます。変えねば。
定価$50.60なのでフルプライスのゲームくらい。たまにある半額セールの時に買いました。

Baseレイヤーを選択すると、Animator画面に遷移が表示されます。

Baseレイヤーの中身

立ち(Stunding)、しゃがみ(Crouching)、伏せ(Prone)のそれぞれにLocomotionのブレンドツリーが入っています。

そこに入っている基本パッケージ内のSDKフォルダに入っているブレンドツリーをコピーしてきて、使いやすい所に置いておきます。同様に中身に入っている改変する箇所のAnimationもコピーしておきます。

今回のアバターはスカートが横に広がっていて、デフォルトの立ち姿だと手がスカートを突き抜けてしまうので、手を前で重ねるようにポーズ取るようにしました。これでデスクトップモードでも安心です。

立ちモーション改変前後

また、しゃがみもデフォルトだと体制が崩れてしまうので、ほどよく改変して行儀よく座れるようにしています。伏せまで来るとスカートや髪が荒ぶるのは仕方ないので、なんとか可愛いポーズになるように変更しました。髪はPhys Boneの判定で床に広がるのでまた違った挙動になります。

しゃがみと伏せ改変後

立ち、しゃがみ、伏せとは別にジャンプも変えておきます。
ジャンプの方には通常ジャンプ(Short Fall)と落下モーション(Long Fall)があるのですが、落下モーションのじたばたする感じも無くしてしまいたいので、Long FallにもShort Fallと同じアニメーションを入れておきます。着地時にも立ちのアニメーションが入っているので、変えておきます。

ここでハンドサインをひとつまみ

ハンドサインはデフォルトでも問題ないのですが、thumbsupやgunの親指の形状が変になっているのは気になるので、ちょっとだけ修正しておきます。ギミックを入れたり意味を持たせたりする時には大幅に変える可能性もありますが、結局追加しなかったのでやっぱりデフォルトです。

変更したのは以上です。
その他の、移動中のモーションについてはUnity以外の、運動している時の筋肉の動き方とかの知識が必要になってくるので、基本的には触りません。

以上でLocomotionについては終わりです。
正直なところ、3点トラッキングの時点で上半身は上書きされるし、デフォルトでもそこまで気になることはないため、変更して劇的に変わるような箇所ではありません。
ただ、気になったから、変更できるから、自己満足でやっただけです。

お行儀よく座ろうね

けど、しゃがみモーションに意味が出るのは存外楽しかったりします。

次回はテクスチャ追加編、甘いところを詰めていきます。
興味があればお付き合いください。

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