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一級建築士試験試験に費用30万円以下で合格した話

こんにちは。令和2年の一級建築士試験に合格した者です。
よくSNSで一級建築士試験に際して塾代が膨大であるということが話題になっています。


結局のところ、受験者が納得する塾なり教材なりを使うのがベストだと思います。
年間に100万円以上費用がかかることが悪いことだとは思いませんし、そういった受験対策を批判するつもりは全くありません。
ただ、色んな選択肢があるんだなということを感じていただければと思います。

全日本建築士会 総合コース ¥210,000
一級建築士学科試験 参考書 約¥10,000
一級建築士製図試験 参考書 約¥10,000
製図板など製図道具 約¥40,000
本試験の受験料 ¥17,000
製図試験後の添削費用 ¥3,000
     合計:約¥29,000

そもそもなぜ30万という金額なのか

一級建築士試験はご存知のとおり学科試験と製図試験を突破しなければなりません。学科試験は勉強すればなんとなく点数が取れるようになりそうだと感じていましたが、製図試験は採点基準が明確化されていなかったり、各予備校が合格だと思っていた受験生が不合格となったり(逆のパターンもあり)非常に曖昧なところがあります。
このような試験を1回で合格できる自信がなく、制度としては1回の学科試験合格で3回製図試験に挑戦できることから、最大3年間頑張ることを視野に入れていました。

どんなに頑張って、合格するだろうという答案が作れても不合格になる試験。もし不合格になったら次の年も同じだけ投資できるか?を考えました。
もちろん2年目以降は1から学ぶ必要はないので、必要最低限で臨むという考えもあります。1番受験生にあった納得できる方法が選べることがベストだと思います。

私の場合は、1年で多額(例えば100万円)の投資をし、1年で合格する!というよりも、1年あたり30万×3年で合格しようと考えました。ラッキーなことに結果として1年で合格することができたので30万円以下で合格できたというだけなのです。

全日本建築士会総合コース

大手予備校の費用が払える自信がなかったので、はじめから大手は選択肢にありませんでした。大手予備校通学者の方が合格しやすいなどと言われている中少し不安はありましたが、予備校そのものに苦手意識があること、自分が人より物事の習得が遅く、周りと比べられる環境が苦手である事などを考えて違う選択をしました。独学で合格される方ももちろんいらっしゃいますが、仕事が内装関係できちんとしたテキスト一式が欲しかったので格安で講義が受けられるこちらの講座を選びました。

低価格を実現している理由などはホームページで確認出来ます。
価格はどれも教材費込みです。

2020年度受験ですが2019年の3月ごろに申し込みをし、本講座が始まる2020年12月ごろまでは前年のテキストや講義内容を録画したDVDがもらえるので先取りで学習していました。
新型コロナウイルスの影響で、本講座も途中からオンライン形式に変わってしまいましたが、十分な内容であったと感じています。
いつでもメールで気軽に質問ができるのもよかったです。

ただ、フォロー体制が万全ではないので、外的なプレッシャーがないと勉強しにくい人には向かないかもしれません...。

参考書(学科試験)

全日本建築士会でもらった参考書以外で学科試験のために使った参考書は、3冊あります。

メインは全日本建築士会でもらったテキストと過去問集を使っていました。
法規の本はわかりにくい法文を理解するのに役立ちました。

参考書(製図試験)

製図試験は2冊です。学科試験終了から課題発表までの2週間の間にエスキス方法や基本的なトイレ・階段などのパーツを覚えようと早々と入手しました。

全日本建築士会の講座ではエスキースのやり方を手取り足取り教えてくれる感じではなかったので、非常に役に立ちました。
この本のやり方をベースにアレンジした方法でエスキスをしていました。

階段やトイレなどの基本パーツから、王道の色の問題文色塗り分け・過去問の解説・要点記述の解き方など非常に参考書になりました。
全日本建築士会の課題は要点記述があまり十分ではないと聞いたことがあったので参考書でカバーしました。
過去問の分析や、課題を解く際に辞書がわりに使っていました。

さいごに

最近はYouTubeやブログなどを使って、学科試験・製図試験対策について発信している人が多くいらっしゃいます。
ウラ指導さん、製図試験.comさんなど、大手資格学校ではないスクールもあります。
大手資格学校に行かなくても、不足している情報が得られるような時代に変わってきているのではないかと思います。

私は大手の資格学校には通ったことがなく、教材も見たことがないので比較などは出来ませんが、皆さまが自分似合った方法で試験対策ができることを祈っています。

※ちなみに、免許申請にも登録免許税6万円などがかかりました。とほほ、、、

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