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白石の最高傑作!オカ森 お待たせしました、NEOが出ます!

白石晃士監督の最新作、オカルトの森へようこそを見てきたぜ!白石監督といえば、コメディホラー(?)の金字塔で、作品の中で全身にアルミホイルを巻きつける事や、呪いを遮蔽するビニール袋(コンビニで貰ったやつ)を常備する事を奨励し、霊体ミミズの脅威の啓蒙活動に尽力している。

ホラー映画監督黒司こと白石の元に、赤い隕石の落下を捉えた奇妙な映像が投稿されてくる。
空に一筋の赤い軌跡が伸び、隕石が落ちる。直後に背後から忍び寄る黒い塊に霊体ミミズを植え付けられてしまう・・・。

この映像を送ってくれた美女の元、山深い集落の外れに白石達は向かう。家にはびっしりと奇妙な張り紙が張られていた。「闇見るな死アリ」「絶対開けるな赤い蕾」「くる!霊体ミミズ」白石作品愛好者の間では見慣れたデムパ光景、いわばバキハウス状態。
マリアは白石の大ファンで、コレの真相を撮れば傑作間違いなしだと考え情報提供したのだという。
家主のマリアに惹かれる白石は大傑作を作ることを誓い、霊体ミミズとの戦いに身を投じていくのだった・・・。

白石作品特有のアクの強いキャラが次々に出てくる。
白石作品強キャラ番付でも今回上位にランクインしそうなハンター江野。持ち前の野生の勘で、感知能力もあり、霊体に対する攻撃力はまずまず(コワすぎ!に出てくる木っ端霊体ぐらいは瞬殺だろうが)だが、対人殲滅力において恐らく全キャラ最強。
アクション、ガンアクションも凝ってて見ごたえあった。オート散弾銃(ちゃんと日本仕様)によるCQB、二刀ナイフ格闘は強いなど、目新しさもある。

江野の健闘空しく、後退一路の白石達。背後に迫る大量の霊体ミミズ。あな、全滅!と膝を付いたとき奴が現れた。そう、番付最強の男NEOである。
公式にはNEOじゃなくて偶然あんな風貌らしいが、あんなホスト霊能者が世界に何人もいてたまるか!

バスの窓からパツキンの黒スーツが見えたとき、俺は思わず身を乗り出したね。そしてこの映画の成功を確信した。
戦闘でぶっ飛ばされてもカメラに向かって「いえーい」てピースしたり、念力でワンパンで除霊したり、チャラいクソイケメンが無双する様子はストーリーと恐怖演出に絶妙な緩急をつけ、観客をスクリーンにくぎ付けにする。
白石の言葉で、巨乳の美女が映ってれば場面が保つというのがあるが、極論美男美女がワイワイやってるだけで映画になるんだよな。

この夏注目のノンストップジェットコースターPOVホラー(おれは勝手にコメディホラーって呼んでるが)!ノロイ、コワすぎ!、カルト、ここに出てくる霊体ミミズはただの尖兵でしかなかった・・・。本格侵略を開始した霊体ミミズ!あなたはこの世界を襲う真実に耐えられるか!?

来てる!悪い電波を浴びせかけてる!霊体ミミズ!
アルミホイルを体に巻き付けないと・・・。

いや、もうておくれ


パンフの表紙を裏返すと、冒頭の特別編に出てきたオカルティズムのパンフのレプリカとなる

コワすぎ!の工藤もまんまと乗っ取られてて笑った。

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