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うつわを選ぶときに気をつけていること

うつわが好きになったのは中国留学中だから、そろそろ20年になる。
中国の博物館に展示されていた磁器の美しさに魅せられて、各地を旅行するたびにその土地の博物館で磁器を鑑賞し、茶器やお皿を買ったりもした(割らずに持って帰るのが一苦労だった)。

中国磁器が根底にあるから陶器よりも磁器が好みで、波佐見焼と砥部焼が好き。特に波佐見焼は福岡から1.5時間ほどで行けるので、行けるもんなら毎月でも行きたい。
残念ながら食器棚に空きがなく、行ったらぜったいに欲しくなるので、行くこと自体を自重している。

今回はうつわ好きなわたしが選びかたで気をつけていること3つについて書こうと思う。

主菜用のお皿はシンプルに

あくまでも考え方の1つだけど、うつわは脇役でメインは料理だとわたしは思ってる。だからお皿は主役を栄えさせる、控えめなバイプレイヤーであってほしい。
主菜を載せるような平皿は特にそう。

窯元でお皿を見ると、華やかなものに目を奪われて「かわいい〜!」と勢いで買ってしまうんだけど……。
派手なお皿は盛り付けがむずかしい。

いや、わたしの盛り付けのセンスがないのもある! ただ、毎日使う日用食器は盛り付けセンスに差別されず誰でもバチッと決まってほしい。

なのでわたしは主菜用のお皿はシンプルなものを選んでいる。

主菜用のお皿。22センチくらい
(お皿だけって撮るのがむずかしい)

華やかなうつわに目を奪われてもぐっとこらえて、白か青のお皿を手に取る。
白はなににでも合うし、青は料理にない色だからケンカしない。

とはいえ少しは絵柄がほしいってときもある! そうだそうだ!
そういうときには「染付(そめつけ)」という白地に青色の絵や模様が描かれたお皿にすると、料理の邪魔にならずかわいい。

絵柄がお皿の縁だとさらに使いやすい

主菜だけでなく、副菜①(そこそこ量がある副菜)のうつわも同じ。
ある程度、量を盛るお皿はシンプルなものが使いやすい。

副菜①用のうつわ。上2つは小さいどんぶりとしても使えるサイズ

かわいいうつわはここに投入

シンプルなものばかりじゃつまらない。かわいい絵付けのうつわだってほしい! というときには、経験上この辺りに取り入れるのがおすすめ。
・パン皿
・副菜②(少量の副菜)のうつわ
・おとり皿
・マグカップ
・ケーキ皿

特におすすめはパン皿。
わたしは朝はパン派なので、朝のローテンションでもかわいいお皿が目に入るとそれだけでHPが5プラスされる。

かわいいうつわは朝の回復アイテム

量を盛らない副菜なら、絵付けも見えるし空間も埋まって一石二鳥。
おとり皿も盛り付けるものではないから、絵付けがあってもかまわず使える。

副菜②は上の湯呑みやそばちょこに入れる。下がおとり皿。結局白と青が多いな……

でも使ってみないと分からない

結局はここ。

前述のポイントを押さえた上で、すごく気に入って買ったのに、実際に使ってみるとなんだか盛り付けが決まらなかったり。
事前に家でほしいうつわの大きさを測り、その通りのサイズを買っても、厚みや縁の上がりで微妙な違いがあって、しっくりこなかったり。

と思えば、なにも準備せずついでに買ったうつわがぴったりはまったり。
悩んで悩んで、厳選して買ったうつわがやっぱり大正解で毎日使ったり。
思いつきで買ったうつわが、やっぱり思いつきレベルを出なかったり。

そんなことばかりなので、いまだに正解は分かりません。
それも含めて楽しいのがうつわ選びってことでしょうか?

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