【第6話】すさんでる街の真ん中は透明でホントはすさんでるなんて言ったって実際そうでもないと思うんだよ。
(14)中延商店街 pm3:00 追憶
〝ケンタロウ〟は怪我が治るまで
しばらくは家でじっとしていた
毎日同じ時間に目を覚まし
ダイニングテーブルでウェルチを飲む
全開にした彼の部屋の窓から見える
風に揺れる深緑の木々の葉を静かに眺めていた
ある日
〝ケンタロウ〟が買い物に行きたいと言い出した
【新しい服がほしい】と
ここから先は
2,062字
¥ 670
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?