見出し画像

せつがん

海洋の循環に微睡んでいた魂が
射す日から目を得てゆくとき

この子ならここにいますよ と
うなぞこから 此岸へと
掲げるように 捧げるような

人魚の涙は さらなる海へ
こぼれたそばから溶けてゆく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?