SOMPO美術館の開館記念展すべりこみ
もう美術展へのすべりこみはやめようと誓ったのに…こんなに早く9月がくるなんて思ってなかったんだ…
というわけでSOMPO美術館の開館記念展「珠玉のコレクションーーいのちの輝き・つくる喜び」に行ってきました(ごめんなさい、展示は今日まで…)。
5階から降りていくスタイルの新しい展示室はとてもきれい。ヘトヘトになる前に観終わるぐらいの展示数で、わたしにはよかったかな。
最後のトリを飾るゴッホの「ひまわり」は、さすが圧巻。ここはアジアで唯一ひまわりが観られる美術館。絵の制作年が会社の創業年と同じだったことから購入に踏み切ったんだそう。
新ビルになって、これまでより近くで鑑賞できるよう配置してるそうだけど、照明のせいでシックに見えるのか、なんだか大人しいひまわりという印象をうけた。
こないだロンドンナショナルギャラリー展(こっちは10/18まで!ぜひ)でみた「ひまわり」は、もっとゴッホの「ゴーギャン!君のために描いたよ!!見て!!!」ってパワーを感じた気がしたので…。アルルの自然光のもとで見つめたら違う印象なんだろうなぁ。
絵ハガキでみるとやっぱり鮮やか。
リアルでみると、真ん中のひまわりの赤いポチに結構目がいく。絵の額にも花が彩られてて、大事にされてきたんだろうな〜とヒシヒシ伝わった。
そしてわたしはルノワールの「浴女」が好きだったな〜。
修理前と後のパネル展示もあったんだけど、明らかに人肌がクリアにきれいになってる…!修復作業ってすごい。
それと「帽子の娘」も並んでます。
この2枚と、ゴーギャンの「アリスカンの並木道、アルル」とセザンヌの「りんごとナプキン」で写真撮影がOKだった。
ゴーギャンのアルルの絵は、ゴッホのひまわりと制作年が一緒だと気づき、なんか「近くに置いてあげて」と思っちゃう笑
あとこの展示で初めて知ったグランマ・モーゼスさん!!!
27歳で結婚、農家の嫁として農作業や家事をしていたけど、70歳から独学で制作を始めて、毛糸の刺繍から油絵へ移行。80歳のときNYで初個展を開いたんだって!
そして101歳で亡くなるまで制作を続けたそう。
農作業のようすや農村の風景を描いた作品が多くて、素朴なタッチだな〜とほのぼの。「厩の瓦葺き」に出てくる馬の目がすごくかわいい。
絵はがきを買った「春うらら」は4枠くらい重ねられてる額縁に大事におさめられていて、MOSESの最後のSがひっくり返ってるのもキュート…!
ミュージアムショップ寄って収蔵コレクションの本をぱらぱらめくったら、山火事を描いた絵も収蔵されてるみたい。気になる。それも観てみたいなぁ。
調べてみたらYouTubeにこんなまとめ動画が。便利な時代だのう……
んでもって!!なんと2021年にグランマ・モーゼス展が開かれるそうじゃないか……!う、うれしい。詳細を待ちまする
何かを始めるのに遅いことなんてないなぁ、と思いつつ、37歳で自ら命を絶ったゴッホと、70歳から101歳まで描きつづけたモーゼス、その対比をいろいろと考えてしまった。
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