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下関のフグおいしすぎる…初めて参加したオンラインツアー

ツアー会社「ノットワールド」が開催している地方応援ツアーが魅力的すぎるので、日時が合うところでなんか参加したいな~と思っていたら……ちょうど下関のフグツアーがあった……!ということで早速ポチ。(↓画像はそのイベントページのスクショ)

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実はわたしの初任地である大分でも、おいしいフグがリーズナブルに食べられる。大分時代は(転勤してからもだけど)、フグ刺し・唐揚げ・てっちりの大満足コースが5000円!という破格のフグ料理屋さんに時々お邪魔していたのでした(分厚くて弾力のある刺し身を、肝を溶かしたポン酢につけて食べる…カボスもしぼる。ほんとにほんとに美味)。だから、グルメじゃないのにフグには一家言ある(うっとうしい)。

自宅に届くトラフグとマフグと……

さて、そんなめんどくさいわたしを満足させられるのか。オンラインツアーでは参加前日にトラフグ、マフグの上身、湯引きしたふぐ皮・身皮、ポン酢、薬味(安岡ねぎともみじおろし)、ひれが届く。なんと、これはバラエティー豊かで至れり尽くせり……!

当日は包丁とお皿、そして忘れちゃいけない日本酒をパソコンの周りにセットして、いざ参加!下関のフグ販売会社「山賀」の山賀さん、職人歴18年の南竹さんがツアーを案内してくれました。

まずは山賀さんからフグについていろんなことを教えてもらいます。

知らなかったこと:
・豊臣秀吉が出したフグ禁食令。伊藤博文が下関で食べて解禁→広まった
・さばきたてよりも、2-3日熟成させた方がおいしい
・1割が天然もの、9割が養殖もの。養殖ものも減ってきている
・フグさばくのはめっちゃ大変。特に毒を完全に除くための身欠き・磨き
えさ(プランクトン)の毒成分をためているフグ栃木の温泉で育てたフグは毒がない
職人の技は盛り付け。さばくよりも盛りに修行が必要
・安岡ねぎはフグ薬味として生産。めちゃ細い!!

「ひく」の難しいけど案外…!?

説明のあとはプロの技に学びながら、パソコンの前でフグを切ってみることに!
南竹さんが「切る」「さばく」ではなく「ひく」と表現していたのが印象的で、包丁の切っ先から根元まで全体を使って、奥から手前に引くように動かすと、家庭用包丁でも弾力のあるフグをちゃんと切れる!!

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まずはマフグのたたきから。これは少し厚めに切って歯ごたえを楽しむといいそう。面白い~フグを「ひく」なんて初めての体験だ~~~(というか普段は、すでに切ってあるお刺し身ばかり買うので家で生魚を切ったのさえ初かもしれない)

次はトラフグ。「フグといえば!トラフグ!」って気持ちになりますが、山賀さんいわく、トラフグは王様、マフグは女王様なんだそう。

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トラフグの刺し身は薄く切った方がおいしいんだそうで、マフグのたたきよりも難しい……。

プロはすごいよ(当たり前だよ)

わたしが悪戦苦闘しているうちに、南竹さんがいつも使っている刺し身包丁でトラフグをさばき、「扇盛り」という盛り付けの技を見せてくれました。「プロはすごい……」とうなりました(当たり前だ)。
この「盛り」の技があることで、会食などで食べるフグは値が張るんだそうです。きれいすぎて思わずスクショしてしまった。

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そしてそして、プロの技に見惚れたあとは、お待ちかねの試食です。
たたきはかみ応えがあっておいしい。嚙めば嚙むほどうまみが出てくる。うわ、おいし~~~~。ずっと嚙んでいたい(おい)

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トラフグは、言うまでもなく美味すぎた。自分のひく技術がなくておいしくなくなってたらどうしよう……と思ってたけど、フグの王様は裏切らなかった……。
ポン酢だけでも、安岡ネギを巻いても、もみじおろしをつけて食べても、う、う、うまい。日本酒が止まらない。(ちなみに山賀さんのポン酢はフグに合う日向夏を使っているそう。スッキリした味わい。ツアーのあともいろんな料理に使っております)
こりこりした皮も、ちょっとふんわりした身皮もおいしくて、幸せ~。

あっという間の90分のオンラインツアーでした。何よりも「あぁ~下関や大分、現地でフグが食べたいなぁ」って思ったのでした。
オンラインツアーは産地の人と直接話せる面白さ、自宅からの手軽さや、おいしいものが自分の手で味わえる新鮮さがあるけど、やっぱり旅に出たい欲がさらに高まるなぁ。早くそんな日が戻ってきますように。

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