詩『ノイズ マジリノ ソラ』
溜め息と下向きな人生が
マーブル模様に混じった空
電車の窓から途切れ途切れに
眺める僕の無駄に黒い目
情熱が忘れ物となって
ダンボールの中で息を潜めている
引取者が現れなくてずっと
ほこりが付いたままの折り畳み傘
あれも これも みんな欲しい
そう思って木にに登ってた
なのにいつの間にか真顔に戻って
馬鹿馬鹿しくなったりしている
変な人間だよ でもみんな変だよきっと
じゃなかったらこの世界に産まれないさ
そんなキラキラした物 僕はまだ持ってない
こんなキラキラした事 僕はまだ持ってない
そんなことばかり頭に浮かんで
嫌な目になって斜めに世を渡ってく
あれも これも みんな欲しい
そう思って木にに登ってた
なのにいつの間にか真顔に戻って
馬鹿馬鹿しくなったりしている
[了]