小説『私たちは何処へ往くのだろうか?』第五話
初老の男とガタイの良い黒服集団、そして何かもぐもぐ食ってるデブの男。見たらわかる。父親と追っ手の集団である。とうとうラスボス登場か、と言わんばかりにレナは男たちに視線を向ける。
「おいユウ!いいから、こっちに帰ってきなさい!今ならお前のしたことは全部許してやるから、来い!」
「馬鹿言ってんじゃないわよ色ボケ親父!あんたは新宿二丁目のオカマバーでテキーラキメてケツの穴でも掘られてなっつの!」
「なんだその態度は!お父さんは二丁目になど行かん!歌舞伎町のぼったくりバーに行って店