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ベスト・ドラマー

ボンジョルノtutti。ものすごく久しぶりにおれのベスト・シリーズね。今回はドラマー。


マイク・ポートノイ(別名ジャイアン。俺様ですぐ歌いたがる人だったのでそう呼ばれていた)も元さやに復帰したしまずは彼から。


とにかく多い。タイコの数も戦艦大和の砲台並みだし音数もパない。守護霊とかがこっそり手伝ってんじゃないかってほど。この手のドラマーはけっこういるがこれだけのことをこんな余裕ぶっこいて叩いてるのは彼くらいしか知らない。
そしてなんというか、腕のしなりというか、独特のタメを感じる。そのほんの0コンマわずかの心地よいズレ(でもリズムは正確)は一種、ウイーンフィルみたいな「ポートノイ印」かと。
表現力も豊かだ。歌うような。


トミー・リー

昭和生まれなメタル世代でドラマーと言ったらこの人は避けて通れまい。
モトリー・クルーのこのトミーのドラム。最初は例の回転ドラムセットで済んでいた(YOSHIKIさんもカヴァーしてやってましたね確か)が挙げ句の果てがコレ↑。ローラーコースタースタイルで逆さで客席にこんにちわドラミング。私もかつて目撃したがまあよく叩けるな、とびっくりした。正にハリウッドを象徴するロックンロールエンターテイナーと言えるだろう。


ブラス・エリアス

覚えておいでだろうか。スローターというやはりLAのバンド。
私はいつもそこの、このドラマーが気になってしょうがなかった。
とにかく落ち着きがない。ライヴ中にスティック回しまくるのはまだしもドラムセット登っちゃったりもう、コイツ小学校の時先生にめちゃくちゃ怒られたろうなーという男子だが改めて叩く姿を見て快哉を叫びたくなった。
実に爽快、本当に楽しそう。白人に見えるがかーなりラテン。聴いていて楽しくなるような、打楽器オンリーのものなんてあるんだと初めて思った。
好きこそもののジョーズなれ。


アウェイ/VOIVOD

私が高校生の時から(35年くらい前)愛してきたカナダ・ケベック州のバンド。いっときは元メタリカのジェイソン・ニューステッドも在籍していた。
アーティスティックな才気溢れる人物で、初期からアルバムジャケットなどのアートワークはすべて彼の手による。
曲によってはかなり速いのもあるがワンバスをペダル2つでこなすなど、とにかくセットが超シンプル。上記のマイク・ポートノイの真逆のスタイル。
まあ考えてみれば何十色のペンを使わないで幼稚園の時みたいな12色のいろえんぴつで描いてる私も、そんなに要らないしな。

この人の音はけっこう重めに感じる。上手下手というよりはアーティストとしての全体的な在り方のファンなのだ。楽器の演奏だけという職人タイプもアーティストだけど、色々興味をもって作品に組み込んで表現するのもアーティスト。

ああ。頭撫でてくれたあのライヴの日、ほんとに頭洗わなかったんですよアウェイ!

↓そのライヴのこと書いた日記


人類がきっと最初に手にした楽器、打楽器。
それは言葉だった。
そして踊りだった。
それは皆をひとつにした。
それはいつも天地にすなおに届いた。

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