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めそめそのちフワリ

おばんです。
仲良し野良美人猫のルーナが姿を消した。


町内で面倒を見てる皆さんも探したらしいが、どこにもいないらしい。皆さんもだが、私も分かってはいる。
ルーナは文字通り月に行ったんだと。


外に行くのがしんどくなった。あの緑道が気になって仕方ない。ついあの姿を、声を探してしまい泣きそうになる。
でも、寒くなる前にあいつはもう楽になれたんだから。
猫の国に還れたんだから。



晴れた。新月一日目の月。
日和もいい。外に出よう。野菜の直売所に行こう。
ルーナはもう、可愛い何かに生まれ変わってそこにいるかも知れないじゃない。花でも鳥でも蝶々でもなんでも。
ルーナ、どうして最期に友達になれたんだろう。
ねえ、いい一生だったよな。
新しい松ぼっくりが落ちていた。クリスマスのかざり用に拾う。


今年初めに見た夢。
銀色の川を鳥瞰している。それはある方向へ伸びていたが、突然方向を変えて伸びていく。
起きてから寝ぼけ眼の3の目でなんとなく調べると、方角は北北西。
検索すると、今年の吉方位だと知った。
そして大きな神社さまに初詣に行く前になんとなくそっちへ歩いてみたら、小さな天神様のおやしろがあった。


そのすぐ近くにいい直売所を見つけたのでよく行く。

店番は猫の「角さん」。野菜はオール百円。


歩いていく。忘れていく、というよりは大好きだった友達の猫の顔や手ざわり、ぬくもりや声がしみこんでいく。涙も乾いていく。


天神様でお辞儀して橋を渡って帰る時、ふと何かを感じて上を見た。
私がユグ(ユグドラシル)と呼んでる、この辺の大きなトンビがすぐ上空で旋回した。綺麗な翼。



(ルーナのこと、いいところで降ろしてやってくれな。頼むね。じゃあ)
ユグは悠然と飛び去った。



角さん猫のとこで小松菜を買って帰った。ひとふさ、ナンプラーで炒めた。すごく美味しい。

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