見出し画像

ロプノール日記 2024 上弦の月の日曜日

なんでも食べちゃう小次郎から守って花を楽しむには、もはやトイレの窓際のみ。左から仏の座、黄色のオキザリスとつくし、八重葎(やえむぐら)とハナニラ。ベツレヘムの星、という別名も

おはボンジョルノ。
タバコ買いがてら近所を冒険し、道草してきました。この町はどこに住んでもすてきなところ。空気が新鮮で美味しくて、空が高くて、大好きな鉄塔も畑も鳥たちもたくさん。道端にはこうして咲き初めた花々。ついでにどのコンビニのお姉ちゃんも可愛い。


ひざが腫れてメソメソしていたらT兄に
「病院に行きなさい」と叱られ、イヤイヤ整形外科へ。
レントゲン撮って先生ひとこと、
「軟骨減ってるね。よく水たまるとか言うけどこれはね、誰にでもある組織液っていうやつなの。炎症起こしてそうなってるだけ。ハイ痛み止めと湿布ね。正座とあぐらと横坐りと動かしすぎはダメ」


なあんだ。でも行って原因が分かったし、大したことじゃないのも分かってホクホク水宮、急にステーキとウイスキーが欲しくなり…



「ただいまー❗️今日ステーキね🥩‼️あとウイスキー🥃‼️いいよね?レタスは48円の見切り品だから」
当然お肉だいすきT兄は一も二もなく賛成で、久しぶりに牛肉の(それでも精一杯一番安い値札のオージーの)ステーキを焼いた。


肉は室温に戻し少し酒を振り、塩こしょうして、筋切り以前に食べやすくカットしてしまう。箸で簡単に食べられる。レタスはよく洗い水気を十分拭き取って、食べやすい大きさにちぎる。

牛脂をパンに熱している間に隣のコンロでオリーブ油のガーリックチップとオイルを作る。トースターでバゲットを焼く。T兄は白いごひん大盛り。ごまとパセリを振る。

肉はカンカンに熱いパンと脂でほぼ表面のみを焼き、返したらすぐレタスを敷いた皿に上げる。ガーリックとペンチで割ったコショウを振って出来上がり。バゲットを添える。
ウイスキーは私が唯一好きな銘柄、メーカーズマークの小瓶にした。まるでカウボーイやならず者の食事だ。T兄はお約束のビール。


「うめえな」
「美味しー❗️ほっぺた痛ーい❣️」
なぜだろう。
血肉をとても、欲しかった。


「そうそう。そうして、早くケガを治すんだよ」
夢の中でそんなふうに言われていた。
元気になったらしたいこと。足が元通りになったら。
沢山ではない、他人から見ればきっと小さな、けれど私には偉大なこと。
ああ、やってみたい。

一人でお留守番、お利口さんで出来るようになってきたらね。でももうちょっとかなあ。


大好きな人たち、ものやこと。シチュエーション。
そんなに多くないからとっても大事に愛せる。
あとはなんにも心配ないなあ。
お金がないとかいう不安の話題なんて私にはもう世迷言にしか聞こえない。うち?最下層だよ。今日もニュースは飛ばして戦隊見ながら小次郎と遊ぼう。


天上大風の日曜日。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?