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10周年を祝福し、11年目への門出となったプリティーフェスティバル

2020年7月15日にシリーズ生誕10周年を迎えたプリティーシリーズ。
その10周年をお祝いするべく2021年5月22日・23日の二日間三公演に渡って「Pretty series 10th Anniversary Pretty Festival」が開催されました。

折に触れて申し上げているように、プリティーシリーズに関しては大変お世話になっておりまして、『プリティーリズム・オーロラドリーム』にたまたま出会っていなければ、『プリティーリズム・ディアマイフューチャー』に衝撃を受けていなければ、「今の私はここにいなかっただろう」と言い切れるほど大好きな作品なのです。
そんな10年もの間、私を楽しませ続けてくれているシリーズの記念すべきイベントということで、この三公演を全て拝見させていただいたんですが、どの回も「このシリーズは面白いな」と思えるイベントで、幸せな時間を過ごさせていただきました。

アドリブだらけのアワード

イベントの構成としては「アワード形式のトークパート一時間+ライブパート一時間」。
普段のライブイベントも一公演大体二時間ぐらいなので、イベントとしては極端に長過ぎることも短すぎることもなかったかなと思います。土曜と日曜夜の二回は20分押しでの終了となりましたが、毎回30人以上ステージに立っていることやアドリブが出来るキャストばかり集めている事を考えると、20分押しで済んで良かった方な気もしますね。

まず前半のアワード形式のトークパート「プリズムアワード」ですが、これは「シリーズを盛り上げることに貢献したとして各回15人(日曜夜は17人)のキャラクター達が表彰される」というものでした。
プレゼンターは表彰される人と縁の深い人ということで、短い時間でしたがアドリブ芝居や演じている役者の見解なんかを見ることが出来て、面白かったですね。
今回初出演となった山村響は終始ルルナとして立ち続けてくれていたことで、「優しくて厳しい人だからああいう事態を引き起こしてしまったのか」と作品への理解を深めることに繋がりましたし、プレゼンターを努めた「桃山みらい」ではなく、演じる「林鼓子」に話しかける春音あいら役阿澄佳奈は今日の歩みを感じましたね。
またダンプリ組は集まったら男子小学生みたいな空気になるのが楽しかったですね。コヨイ役の土屋礼央、良い声で変なことをするのが上手。「アサヒィチョウツメタァイ」は声を上げて笑いました。

その中でも特に良かったのはファルル役赤﨑千夏の語る「ファルルの目覚めについて、真中のんがどういう影響を及ぼしたのか」という解釈と、上葉みあとヘインの邂逅でした。
前者については役者自身が「こうなんじゃないのか」という見解がまず面白いというのはありますが、生き物係として紹介されたのんの存在が「生き物って何?」という疑問を生み、そこから友達に繋がっていったという解釈は美しい解釈で素晴らしかったですね。
後者については不意打ちだったのはありますが、10周年を記念するイベントにみあとヘインが揃い、そして二人で語り合っている事がもう嬉しい。
「これが見たかった」と言っても良いものなので見れてよかったです。

短いけどレア曲多めのライブパート

アワードが終わってからはライブパートですが、こちらは尺としては一時間もないぐらいで短い時間ではありましたが、代わりに一曲一曲で満足させていく内容でしたね。
今回がシリーズの合同イベントには初参加となるダークナイトメアは闇プリナンバーワンアイドルの実力を見せつけていきますし、同じく初参加となる輝イブは後ろのモニターと合わせて見ると本当に動きにずれがなく、コーデの完成度の高さもあって「輝イブ本人がそこにいる」という空気があったかと思います。
ブランニュー☆ガールズの「Brand New Girls」は振付ありだったので「こんなに可愛い振付だったの!?」という事実に驚かされますし、「アドリブデスティニー」は『キラッとプリ☆チャン』終盤の鍵となる楽曲だけあって、アリスとイブの歌声のハーモニーが美しかったですね。

個人的に特に好きだったのはソルルとルルナの「Awakening Light」でした。
斎賀みつきと山村響がソルルとルルナに外見から寄せてくるのも凄かったのですが、日食表現をステージで表現してくるとは思わないじゃないですかー!
別々の場所で歌っていた太陽と月の二人が、中盤で中央ステージに移動して歌い、終盤に入ると相手方のステージに移動している。
こういう立ち位置の変化だけで本編中の背景で行われていた日食の表現を見せられるとは想像すらしてませんでした。
二番以降の歌詞が「地球を守る」という二人に相応しい歌詞であることが判明するのも面白かったです。

なお最後は多くの人が期待していた歴代主人公達による「プリマ☆ドンナ?メモリアル」。『キラッとプリチャン』118話でもお披露目されましたね。

こちらを歴代主人公の声優達が本当にやってくれた事が、今回のイベントで一番記憶に残っていることでした。
日曜夜公演では阿澄佳奈が「ぎゃふん!」をしっかりと入れてくれたのも嬉しかったです、

「プリズムの申し子」林鼓子

今回のイベントだけでなく、この「プリティーシリーズ10周年」という一年全体にも重なるお話になりますが、やっぱり林鼓子の存在はこの一年間で特に価値のあるものだなと再確認させられましたね。

シリーズ10周年を記念して公開された動画の中でも触れていましたが、彼女は10年前は小学生で、プリティーリズムはアニメもゲームも楽しんでいた子なんですよね。
そんなプリティーリズム現役世代の女の子が、10年後には最新作となる『キラッとプリ☆チャン』で主役を演じる声優になっていること、そして桃山みらいとして子供達から応援されていることが、もう「このシリーズの意味」みたいなもので、何者にも代えがたい価値のあることだと思うんですが、今回のイベントではそんな「憧れの対象」と同じステージに立ち、イベント全体をまとめる座長として頑張っている事がもうとても素晴らしい、奇跡のような出来事だと思うのです。
それに加えて、林鼓子が「今度は私が先輩達のように」と言ってくれた

この奇跡的な出来事を見ることが出来ただけでもよかったのに、「皆さん(先輩達)に私が夢をもらったように、夢や勇気を届けられる存在に少しでもなれるように頑張っていきたいと思います」と言ってくれたことがもう嬉しくて仕方がない。
来週彼女が主役を務めた『キラッとプリ☆チャン』は最終回を迎えます。
ですが、そんな彼女が演じた「桃山みらい」に憧れて、きっとあちら側に行く人もきっと出てくると思うのです。
たとえそういう道を歩んでいかなかったとしても、『キラッとプリ☆チャン』を見ていた子の中には、挫けそうな時に桃山みらいに救われる子もいると思うのです。
「桃山みらいとともに、そういう存在になっていきたい」と語る彼女の姿はもうプリズムの輝きに満ちていたと思いますね。
まさしくプリズムの申し子と言っても良いんじゃないでしょうか。

参考:

結びに

そういうわけで。
二日間三公演に渡って開催されてきたイベントでしたが、こういう未来の事を考えると気持ちが沈みそうな空気感を吹き飛ばし、「おめでとう」を言い続けたくなるような素晴らしい内容でよかったと思っています。
このあと『アイドルランドプリパラ』もありますし、6月からはシリーズの傑作選(プリティーリズムからプリパラに移行するときもありましたね!)もある。プリパラとプリチャンの単独ライブの開催も来ましたね。
10年目を終えて、11年目に向かっていくプリティーシリーズのこれからの活躍を楽しみに日々を生きていきたいと思います。

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