ラブライブ_

次の九年が楽しみになったラブライブ!フェス

2019年に九周年を迎えたラブライブ!シリーズ。
そんなシリーズ九周年を記念して昨年は様々な企画が開催されましたが、そんな九周年記念企画の目玉として開催されたシリーズ合同ライブイベント「ラブライブ!フェス」を見てきたのですが、最&高だったのでその気持ちを書いておきます。

私にとってラブライブ!

そもそも私にとってラブライブ!シリーズとは、様々な意味で『原点』と言える作品でした。
私が『ラブライブ!』という作品を知ったのはμ’sの1stライブ直前のこと。
Twitterで最初期から応援していた人達が「1stライブ楽しみ」「何をやるんだろう」と期待で胸を膨らませているpostを見て、「この人達が言う『ラブライブ!』って一体なんだろう」と興味を持った事がきっかけでした。
そこから公式サイトでサンプルとしてアップロードされていた「3DCGと手書き作画を使い分けるMV」に大きな衝撃を受け、一気に『ラブライブ!』(と『ラブライブ!』の監督である京極尚彦)の凄さにハマりました。
その後「京極尚彦が関わってるらしい」ということで『プリティーリズム・オーロラドリーム』を視聴して菱田正和監督や音響監督の長崎行男を知り、そして色々な人達と出会わせてくれました。

それは2016年にμ’sが活動に一区切りをつけてからも変わりません。
『ラブライブ!』があったから自分の世界は広がった。
少なくとも私はそう思っています。
なのでAqoursも虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会も、そういう繋がりの中で楽しんでいましたが、「シリーズ九周年を記念してラブライブ!フェスをやるらしい」「μ’sの九人が四年ぶりに揃うらしい」と聞いたら、絶対に行くしかないでしょう。また九人が揃う光景とか、次はいつ見れるかわからないですしね!(なお都合により二日目のみのライブビューイング参加)

ラブライブ!フェス全体について

ラブライブ!フェス全体について述べておくと、良かったと思います。
ラブライブ!シリーズは現在『ラブライブ!』『ラブライブ!サンシャイン!!』『虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』の三作品が展開されていますが、それぞれの作品の「知らなくても分かる強いところ」が魅力的に演出されていて、フェスらしく「ここから各作品に入っていける」という作りになっていたように思います。

現在展開中ということから中心格になっていたのは『ラブライブ!サンシャイン!!』で、Aqoursとグループ内ユニットとSaint Snowの三枠をもらってましたけど、選曲については奇をてらわないストレートなものばかり。Aqoursだけのファンなら物足りないかもしれませんが、フェスと考えると良い方向性だったんじゃないかと。
特にグループ内ユニットは「そのユニットのコンセプトが伝わる分かりやすい一曲+方向性が違うけど、そのユニットの表現の幅を出せる一曲」という選曲だったので、面白かったですね。
Guilty Kissはメタル系サウンドで来ると思っていたのでそっちじゃなかったのは意外でしたけど、メタルはちょっと印象が強く残りすぎる。なので「フェスでやるには向かない」という判断自体は間違ってないと思います(代わりにコールでガッツリ盛り上がる曲を出してきたから個人的には満足)。

Saint Snowは田野アサミさんが本当に信頼できる。
『ゾンビランドサガ』の1stライブで真剣な眼差しで「武道館に行きたいです」と言い出した時から「この人は本当に面白い。信頼できる」と思っていましたが、今回はパフォーマンスもさることながら、A-RISEの存在を「ラブライブ!シリーズを構成する重要なピースの一つ」として語ってくれた最後のMCが良かったですね。

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会は「久保田未夢は強い。場数が違いすぎる」というのが第一印象でしたね。ずっと「カメラや観客に自分がどう見えているのか」を計算してパフォーマンスをしている。
まあ「キャラがそうだから」といえばそれはそうなんですが、逆に言えばそれだけ深くキャラクターを理解してパフォーマンスをしているということなわけで。そこの強さは今回随一でしたね。
あとは村上奈津実さんを見ながら『アイカツスターズ!』の早乙女あこの事を考えてました。
あこにゃん、『アイカツスターズ!』では滅茶苦茶美味しいキャラでしたけど、村上さんを見てると「このままでは設定の塊でしかないキャラを、血の通った人間として広げてくれそう」と心の底から思いました。

四年ぶりのμ’s

「特に誰が良かったか」という話は今回に関しては野暮だと思うのです。
少なくとも「粋」ではない。なぜなら「思い入れ」によってあまりにも変わってしまうから。
なので、見た人一人一人が「ラブライブ!フェスは○○が良かった」と感じていればそれでいいと思うのですが、私にとってはやっぱりμ’sが一番良かった。
各人の活動はそこそこ見ていたので「久しぶり」という感じはなかったし、昨年はラジオなどで「μ’s」として出てくる事が多かったので「久しぶり」という印象はなかったのです。
ただ九人そろって出てくると「うわー!μ’sだ!」という感動が圧倒的に勝つ。
「この九人だからμ’sなんだ」という部分が本当に強い。活動休止から四年の月日を経て、またこの九人がμ’sとしてステージに立ってる事の意味や価値って相当なものでしょう。だって今から四年後にどうなってるかなんてこと、誰にもわからないわけですから。
でもこうして四年後、それもラブライブ!にとっての節目となるタイミングで九人全員が無事に集まることが出来た。そしてそれを見ることが出来たというのは本当に良いことだし、凄いことなんですよ。

四年経っても九人がそんなに変わってないところも、本当に「らしく」てよかったんですが、個人的に一番良かったのは最後のMCの新田恵海さんでした。

「ただいまじゃないと思う」
「この四年間、ずっと傍にいたはず」
「μ’sic Forever」

μ’sが見たくてラブライブ!フェスに来た人達にとって、この言葉って綺麗事じゃないと思うのです。じゃなかったら「行く」まで行かないでしょう。
思い出は思い出のままにしておけばいい話で、わざわざ足を運びたくなったのは「μ’s」と一緒にいたからでしょう。
そこの事実を述べた上で、「これからもよろしく」の願いを込めて「Forever」と叫べる新田恵海さんは凄いと思います。あとものすごく高坂穂乃果っぽい。最高でした。

なお、これは余談ですが、今回のラブライブ!フェスは全く予習していかなかったのに、μ’sのところだけほぼ完璧に覚えていて、最後のMC中に「体が覚えていた……これが一緒にいるということの意味……」とか考えてました。

最後に

ラブライブ!フェス、本当に楽しいイベントでした。
節目にこういうイベントが企画されたことは本当に喜ばしいことですし、見れてよかったと強く思います。
最後に発表された新規プロジェクトは次の九年間を戦うための重要なプロジェクトになるはず。何が発表されるのか、楽しみにしています。

ところで衣装について何かでまとめてもらえませんか?
今回も「アレ、どういう構造になってるんだろう」と気になってしまったので、関係者の皆々様方に置かれましては衣装についてスポットを当てていただけると嬉しいです。

プリズムの煌めきを広めるためによろしくお願いします。