見出し画像

水鳴はいかにして推敲や校正、見直しをしているのか振り返る(していない事も)

 一つ前の記事を書いていて、「水鳴は書き終わって最後に見直しをする」というような事を書いたのですが、ふと思いつき、これに関して記事を書いてみることにしました。

 実を言えば私は、「見直しをしないで投稿サイトに投稿することも多い」のだったりします。そのため、誤字脱字が非常に多いです。では、見直しをすれば誤字脱字は減るのか? 多少は減ると思いますが、水鳴の場合は、見直しをしても誤字が多いです。

 理由は、一定の時間をおかないと、自分の文章を冷静に見ることができないからです。これは頭の中で内容を知っているため、誤字を見ても脳内で正しい文字に変換して読んでしまうからのようです。

 そのため水鳴は、一定の期間時間をおいてから推敲や校正をしています。勿論書き終えた後、前の話を一読(見直し)する事は多いです。ただこれの理由は、「すぐに何を書いたか忘れてしまうから」です。特にプロットには書いていない細部や思いつきで入れたことなどは、書いている最中にもかかわらず忘却することがあります。

 そのため、一分一文をじっくり書いている方や、段落単位で、ちょくちょく前の部分を見直し、修正/推敲しながら書く方も多いと聞くのですが、水鳴は基本的に、完結するまで大きな手直しは、大幅な矛盾点以外は行いません。まずは完成(完結)させることを優先しています。未完で大幅に書き直す場合は、ほぼ新作としてのリメイクとなります。

 この作業は、人によってやり方が本当に異なる、書き方の部分の話になってくるので、なにが正解というのはないと思います。なのに何故記事にしたかといえば、今私は、自分の書き方の手法を整理しているからです。これまで、どのような方法で小説を書いているのか、書いてきたのか、書こうとしているのかという部分を、私は振り返ったことがあまりありませんでした。ですが、それを把握することで、自分のやり方にはなにが足りないのか、なにがやりすぎなのかが見えてくると思います。そのように、自分のやり方が分からないと、「このやり方がオススメだ」と、たとえば創作論や指南書に書かれていたときに、「自分にそれが適している」「その観点は欠けていた」「そこは自分のやり方には必要ない」「これは取り入れる必要が無い」「既に実践している」等などの判断がつかないと考えたからです。

 ただこれはあくまで私の考えなので、人それぞれだと思います。

 さて本題に戻ると、一定期間(大体3日~2週間、場合により3ヶ月程度寝かせます)を置いた後、推敲や校正を行います。誤字脱字潰しすらも、この放置期間は行いません。自分の中で完全に、お話の細部を忘れ、始めて読むようなつもりで臨みます。

 この際、校正機能などを用いることもあります。主に、文法と誤字脱字の修正に使っています。私の場合は、Googleドキュメントにはり付けて、基本的な誤字脱字を確認したり、一太郎で執筆しているのですが、その校正機能を用いたりしています。

 問題は、物語内の「意図せず重複してしまった説明/場面」や「ストーリー内の矛盾」の見直しです。実は時間を空けないと、これが一番気づきにくいなどします。過度の重複文言や説明(一度しているのに繰り返していて、その度に初めて説明しているような書き方)は、特に書きながら考えていると、うっかり書いてしまったりします。また、冒頭から執筆しているので、最初と設定が違う部分をうっかり書いてしまったりします。私の場合は特に、この二つが時間を空けないと気づきにくいです。

 それらを修正しないと、私は作品のクオリティは下がると思います。なので最後に一気に直し、場合により、書き終わってから遡って伏線を張り巡らせていきます

 ただ、「絶対に推敲する必要があるのか?」というと、実は私は疑問です。理由は、「勢いを殺す」場合があるからだと思います。特に怒濤の感情描写(入り込んで書いているときなど)は、推敲を重ねて大人しくなってしまうことがあるのでは無いかと思います。それに、実際、誤字脱字以外なにもしていない作品が受賞した事の方が、私は多かったりします……(ただ、その後に続かなかったり、出版して貰う際に、大幅に直したりは勿論ありました)。これを考えると、「よい部分は残しながら、推敲はした方がいい」と私は思うなどしました。推敲で、よい部分を削ったりしてしまうのは、よくないと思います。

 ちなみにこれらは、公募に出すために個人で書いた際の初稿趣味で書く場合の話です。たとえば、作品を読んで構造的に意見をくれるような(感想サービス系)や、編集担当者様と打ち合わせしながら(企画会議にプロットを出して通ってから)新作を書く場合には、当てはまらないです。そういった場合は、適宜やり方を変更したらいいのではないかと思います。

 徒然と書きましたが、私の場合はこのような形でした。
 ご参考程度にご覧いただけたら嬉しいです!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?