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短歌

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2021年6月の記事一覧

電車気分

「短歌短歌……」と繰り返すと「カタンカタン……」となり電車気分を味わえる。

風を浴びながら歩いてるときしか良い文章が思い浮かばねぇ。

鉛筆を削るというのは、鉛筆の命を削るということです。

読んだ人の脳内で楽しい電気信号になる文を書きたい。

句点のような月

最初から降っているのでいつか止むときまで誰も知らない雨だ。

あたたかい涙も時には流れるということぐらいしか知らないよ。

きみといた星が何色だったかを 昼の日差しに思い出します。

瞳から涙が地面へ落ちるまでの、瞬きみたいに儚いこころ。

わたしがわたしの痛みであの場所に居たのはいつのことだったろう。

一文字一文字が詩のようだったから、時間をかけてゆっくり読んだ。

一番内側の感情が一番外側の

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季節にいる人

雨上がりの紫陽花みたいに話しかけてくれる人だと思った

この手があったか!って言いながらカイロで手を温めたそんな冬

平成最後の夏にいまだ囚われたまま、彼は空を見ている

落ち葉を踏みしめる音のようだった。わたしの心を揺らした声だ

ここにない季節が記憶の中にある 感じるままに季節を歌う

文字列に並ぶ

文章が文章に文章と文章で文章を文章する

鳴かぬなら鳴かぬなら鳴かぬなら鳴かぬなら鳴かぬなら鳴かぬなら鳴

繰り返す繰り返し繰り返す繰り返す繰り返し繰り返した

存在しない存在しない存在しない存在しない存在