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ストレングス漂流記②:資質と向き合うために意識したことと、そうして殻をやぶった話。2年間、ストレングスファインダーと向き合って、自分が成長できたことを書く。

前回のつづきです。SFの資質をネガティブにしか捉えられなかった自分が、たくさんの、コーチングとセミナーを受けて、徐々に捉え方が変わりました。そして、以下のことを意識しだしました。

資質と向き合うために意識したこと

回復志向でネガティブに捉えたことを理由を考えずに手放す

そもそも回復志向なので、理由をこじつけて反射的にネガティブになりたいのです。餌(ネガティブ)を見たら、反射的によだれを垂らす犬(回復志向)のようなものです。

なので、そこに理論で反論しても敵うわけがありません。そこで、理由とか考えずに、回復志向だからというレッテルを貼って、あえて、ネガティブなことを手放すようにこころがけました。最終的には、「また回復志向がでちゃってる」と思えるくらい微笑ましくなるようにまでなれました。

資質を「知り」「認め」「活かす」以前に、資質を「信じる」

資質をLearn it!(知る) Love it!(認める) Live it!(活かす)する。
ストレングスファインダーでは、有名な資質の心構えとして言われている3Lです。

ただその前に、資質の強みがあることを信じなければ、3Lを心がけても意味がないと思いました。なのでここは、「トップ10の強みを僕は絶対に持っている!」と、自分にまじないをかけるかのように言い聞かせました。

コーチさんで、「適応性をお守りとして持っている」とおっしゃている方がいました。なにかトラブルがあったとしても、適応性が上位にあるから対応できると信じているとのことでした。僕も適応性が4位にあるので、同じように思うようにしました。

また、上位にあるとは、まったくもって信用できない6位の分析思考も、「僕は絶対に持っていて、上手に扱える」と信じぬくことにしました。なので、去年はずっと論理的思考の勉強に徹しました。性に合っていないと思いましたが、絶対に身に着けることができると信じ、思考の勉強をひたすらしたのです(結果、正解だった)。

資質を単体だけで、完結させない

資質を単体だけで考えると、どうしてもバルコニーに目がいきます。そこで、資質の掛け合わせや、他の資質との関係性で考えるようにしました。
たとえば、「8位に慎重さがあるけれど、4位に適応性があるから大丈夫」というように別の資質が働けばいいと考えました。いや、信じました。

「人間は矛盾している生き物なのです」と、おっしゃていたコーチの言葉から思いついた対策です。訓練すをることで、資質は、出したり引っ込めたりをある程度は、意のままにできるようになるんです。このことは、次に書くことにも関連しています。

相反する資質の場合は、良いほうで考えるようにする

たとえば、「慎重さがミスを気にしても、その後に、ポジティブで見過ごしちゃうから問題」と、思ったとします。でも、「ポジティブで見過ごしちゃっても、その後に、慎重さでミスを気にするから大丈夫」と、自分の弱みを自分の強みで補うようにシフトチェンジをしました。

これは、資質のマネジメントにも関わってくることです。とはいえ、この心持ちができるまで、けっこう時間がかかりました。自信がついていくとともに、不思議とこういう考え方ができていったのです。

囚われすぎている弱みの克服は、そもそもしようと思わない

共感性のバルコニー克服なんて、もう20年以上もやってきたんです。
それで、ある程度は克服できたのですが、もうこれ以上は無理だと悟りました。弱みの克服よりも、強みの強化です。

他の強みを尖らせることで、弱みも影響を受けて相乗的によくなるんです。
と、このことも自分に言い聞かせました。そして下記にうつります。

弱みやネガティブな考え方は、対処できるように工夫をする

弱みは克服ではなく対処です。僕は、活発性が32位で慎重さが8位なので、ファーストペンギンにはなれません。だけど適応性があるので、他人からの反応で動くときは、かなり早いです。また、突発的なアクシデントにたいしても臆せず動けます。

だから、自分から動く環境ではなく、反応して動ける環境にできるだけ身を置くようにしています。

自分の資質を整えるだけでなく、資質を活かせる環境も整える

上記の内容と、少々かぶってしまう内容になります。僕は、回復志向と共感性で、困っている人がいたら動きたくなります。そして自我もあいまって、感謝されるとモチベーションがかなり上がります。

なので、そういう自分に適した環境の部署に異動しました。ちょうど異動の話があったときに、異動先を僕のほうから指定して、お願いをしたのです。それまでは、人間関係がギスギスしている部署にいたので、僕の資質からしたら、かなりつらかったです。

影響力系と勝負をしようと思わない

トップ10に人間関係構築系資質が5つあります。かなりの人間関係構築系です。そのため、遠回しなコミュニケーションが多いので、自分の意見を率直に申してくる影響力系っぽい人への対応がかなり苦手です。

で、どうしても影響力系っぽい人に勝ちたい気持ちに固執していましたが、捨てました。そこから、自分なりの率直なコミュニケーションスタイルを確立させていくことに、今は気持ちが切り替わりました。そこに関しては、まだまだこれからの課題です。

いただいたポジティブフィードバックは素直に受け入れる

ポジティブなフィードバックをたくさんの方からいただきました。それでも、「いやいや自分なんて・・・」と、どうしても受け入れ拒否をしてしまっていたのです。

ここも、理屈を抜きで受け入れるようにしました。そして、なんでそういうポジティブフィードバックをしていただいたのか?を考えて、強引に納得させました。なによりも、ポジティブフィードバックを否定することは、いただいた方に対して非常に失礼。その方のことを僕は信じていないことになります。

総評

理屈を抜きに、ポジティブを受け入れることにしました。そして、トップ10があると信じぬくことにしたのです。あとは、人間関係構築系であることの弱みを考えないことにしました。

こうして、自分の資質を根拠なく信じぬいて、現在に至ります。強引に、ネガティブの殻をやぶったんです。臆病であることが、居心地がよかったんです。

どうなったかについては、次回につづきます。


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