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「 母、点滴引いて歩いてトイレ。冷静になるための長文。 」


昨日、医師の診察前の看護師さんによる問診時、家で事前に書いて行った現状詳細を見せたところ
脳神経外科より寧ろ整形外科を勧められた 

受け答えに問題がない様に見える点
高齢者は転倒ですぐ骨折する事例が多い点
これらに加え母の場合
昨年受診した物忘れ外来(認知症外来)で処方された薬を飲んでいるという事が
脳神経外科か整形外科かを迷わせる材料となった

昨春の物忘れ外来の初診CT画像を見た医師の見立ては

脳の萎縮は認知症とは言えない程度、前段階とも取れるが歳相応のものとも取れる
短期記憶力(1〜5分前の事を記憶する力)の低下は単なる老化で認知症とは違うというもの

薬は、飲めば症状が改善されるものではなく
飲まないよりは飲んだ方が進行は遅れる確率が高い、飲まないよりマシというもの

元々一般的でなく、素なのか?ボケてるのか?という部分が多々ある母
自身も自分が変わっている自覚はあり
認知症ではないならまだ薬は飲まないという本人の選択によりクリニックとはおさらば

しかし仕事をしないと決めて更なる老化を懸念した母は再度受診希望、2ヶ月前から服薬をしているところであった

昨日の脳神経外科の医師にしてもCT前の診察では
普段ははっきりしてるっていってもねー
だって認知症の薬飲んでるんじゃない
そっちなんじゃないのー?
でも転んでるんだよね?頭打ったかどうか分からない?それも忘れちゃってるのかもねー
とりあえずCT撮ってきて
という具合であった

CT見るなり、これかなり出血してるからすぐ手術ここではできないからすぐ病院探す
という流れで手術に至った

ベテラン横柄を絵に描いた様な医師ではあるが迅速な対応に感謝である

打って変わって搬送先の執刀医
若く爽やかでこざっぱりしてソフト
手術に際し懇切丁寧な説明は当然とは思うが淡々かつ優しい

術後ナースステーションで看護師さん達の話し声や動き回る気配を感じつつ
ヘアキャップを被ったままのチャーミングな姿の執刀医にPCでCT画像を見せて頂きながらも
若い看護師に若い医師
昨年娘達がキャッキャして観ていたドラマの世界だこのドクター佐藤健の役みたいにドSではなさそうだけど
などと思いながらお話を伺った

面会不可のため今日は看護師さんに託し忘れた母の眼鏡、化粧ポーチなどを持参し、受付まで取りに来て下さった看護師さんに状態を伺うと
点滴引いて歩いてトイレへ行き食事も普通
すいませんねとこちらがお気遣い頂いてしまっていますとのこと

恐るべし有難や現代医療
車椅子などの介護用品レンタルも考えねばと思ったがどうやら大丈夫そうである

私が以前より母のボケ具合の判断材料のひとつにしていたものにお化粧がある
どこへ行くにも必ずお化粧する母
お化粧しなくなった時はいよいよだと決め込んでいた
昨日もお化粧しないと病院なんか行く気にならないわあなたもしなさいよ
と言ってマスカラでお目目パッチリ
ロングヘアをゴムとピンでアップスタイルに整えていた
しかし整え具合が幾分ルーズ
やる気はあるのにうまく出来ない印象
そこにもやはり違和感を感じた

とりあえず状態分かりひと安心で小腹が空いたのでロビーのタリーズでひと休み

4年前ここに来たのはバレンタイン
長女のお見舞いに本をもって来て下さった担任教諭にフォンダンショコラを買いに走った
甘い物がお好きだそうで純粋に喜んで下さっていた姿が思い出される

人ひとり生きるって色々あるなーとしみじみと思う
我が人生、きっとまだまだまだまだ色々あるのだろう

保険請求、介護認定、実家の管理、お金の管理などなど、早急に調べ、やるべき事ができたと多少身構えたが少し気が楽になった

しかしながら諸々整理し考える好機を頂いたことには変わりないので
今から出来ることには取り掛かろう

この様な長文を書くことで、恐らく興奮状態の私の脳は落ち着こうとしバランスを保っているのだろう

長女の時にも沢山の言葉のおかげで孤独の渦に飲み込まれずに済んだ

昨日今日のご心配、励ましのお言葉は大変有難く、心強く受け取っております 
どうも有難うございます

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