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穴(詩)

胸の中にポッカリ穴が空いている
胃にはしっかり食べ物を送っているし
肺には継続して酸素を取り入れているのに

みんなが僕を見て笑いながら通り過ぎる
子どもたちは僕の穴を通り抜ける遊びに夢中になっている
僕はそれを見て笑おうと努力する

たまに冬の風が落ち葉を流していく
僕はその枯れ葉を穴に通してみる
そんな虚しい遊びが僕の穴を広げているみたいに思える

この穴を僕は何によって埋められるのだろうか
この穴を僕はいつ埋められるのだろうか
僕の穴の中をまた寒風が吹き抜けていく

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