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昼寝(詩)

待ちくたびれたポストにカナブンの死骸が三つ
老いかけた俺のポケットに希望の死骸が三つ
希望の羽根はもう開くこともない
役立たずの死骸が全部で六つ
それ以外に何がいるというのか

役立たずの風景に太陽の光がそそぐ
さあ、昼寝の時間が来た
日影を忘れる時間が来た
少しは役に立ちそうな時間の中で
俺はひとつ欠伸をする

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