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傷ついた二人(詩)

傷ついたふりをするのが得意な僕が
傷つけるのが好きな君を好きになるのは
当然の帰結だったけれど

傷つくことが本当は嫌いな僕が
傷つけてばかりの君を嫌いになるのは
時間の問題だった

傷ついた君のその悲しげな笑顔が
傷つけた僕の心に傷をつけたのは
仕返しのひとつの手段だったんだね

傷つけあう二人の仕返し合戦が
傷ついた二人を離れさせなくするなんて
人生って本当に不思議なものだね

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